BADじゃないBOYS。
BADでもBOYでもなかった……(笑)
気がついたらもう上映終了だよー!ということであわてて見てきました。BADBOYS。
ヤンキーモノってよくわかんないんだよね、まあしょーごだけ見てりゃいっか……という失礼な予想に反して(笑)けっこうちゃんと楽しめたので、メインキャストで3人以上知った顔があれば損はしないんじゃないかなと思うんですが。
東京は今週末までだし、上映館もそんな多くないと思うし、上映終わっちゃった地域の方はDVDにでもなったらレンタルしてみてください、ていう感じです。SHT見てたら3人なんて軽いッス。
以下、萌えに萌えた感想文。
期待値がゼロに近かったぶん、もう褒めるとこしかないっつーか……(笑)
惜しむらくは、あれだけ豪華キャストなのに、パンフがないこと……!
どこ狙いだかわかんない来場者特典(↓)つけるくらいなら、パンフ作れよ! 劇中の写真ぎっしり詰め込んでくれればぺらっぺらでもOKだよ!
※どこ狙いだかわからない来場者特典「原作の続編BADBOYSグレアーに登場する山根蓮太のフィギュア」 ……誰ー!?
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VSゴセイんときの千明がすっごいオラオラなチンピラになってたから、あーコレを撮ってたのね、じゃあさぞかしオラオラなしょーごが見られるのね、とわくわくしながら行ったんですが。
なにあのキュートなボーイ……
悪くねえし! 怖くもねえし!
どゆこと!? なんでヒーローやってるときのほうがオラオラだったわけ!?
ということで、科学的に検証してみました。
えっと、まず以下の図を見ていただきたいんですけども。
中央は同じ大きさのオラオラです。しかし、左のオラオラが大きく、右のオラオラは小さく見えます。有名な「エビングハウスのオラオラ錯視」ですね。
左はVSのときのしょーごです。
対抗馬はせいぜいアグリですがなにしろ天使なので小粒です。侍の皆さんはもちろん上品ですから、オラオラなどありません。ちょっと凄んでみせただけでもう不良よこの子!となります。
そしてまた、長身グループの丈瑠・流ノ介・源太・ハイドが、いずれもがりっがりの細身なので、相対的にしょーごはムチムチして見えます。
右はBADBOYSのしょーごです。
あべしん筆頭に、タッパも眼光もマジヤバい歴戦の勇士たちがずらりと取り囲んでいます。多少のオラオラはかき消される勢いです。
さらに、多少ムチムチしてたところで、本物のガチムチには叶いません。巨神兵あべしん、ボクサー体型の徳山アニィ、脱いでも踊ってもすごい大口さんなどが控えています。タイマンの相手なんかマジモンのガチムチです。どんなにオラオラしてみてもただのかわいこちゃんです。
結論としては、しょーごはべつに変わってない、と。
わざわざ行を割いてやるネタなのかと。すみませんやりたかったんです。
つかね、言っちゃならんのかもしれんが、あえて言わしてもらうよ。
だれ一人高校生には見えなかったよ。
ほぼ三十路前後だし! もうBOYじゃねえし!!
唯一高校生になれそうなしょーごが学ラン着なかったのは、三十路軍団への配慮でしょうか……
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ざっと総括しとくと、わりとよくできた映画だったと思います。
私は原作知らないからイメージ云々はわからないけど、予備知識なしでもあれだけの人数をちゃんと把握できたし、全員のキャラも立ち位置もはっきりしてて、きちんと全員がストーリーに組み込まれてクライマックスになだれ込んでいく流れが、かなり整理されてました。
あと、ヤンキーモノではあるんだけど、展開がわりと格闘系少年マンガみたいなのね(笑)。ホントにピンチのときは仲間が颯爽と助けに入ったり、「ここは俺にまかせて先に行け!」があったり。夕陽の海辺で殴り合ったり(笑)。そういう意味での王道感もよかった。
ハッピーかどうかはわからないけど、キレイにエンドマークついたしね。あそこまで手堅くまとめるって逆に難しい気がする。
たぶんオール広島ロケなんだろうなあっていう風景もきれいでした。寂れた商店街も雰囲気出てたし。こんな低予算映画で(笑)よくあれだけ暴れさせてくれたなあ。
色の使い方も妙にオシャレだった。乱闘シーンに赤や黄色の車が置いてあったりして、地味で冗長になりがちなケンカの絵面も色でけっこう変わるんだなーと。悪役の千春周辺も気持ち悪い色をわざと組み合わせたりして、クレイジーさ際立ってた。
それと、極楽蝶のたまり場はなんですか。キッチュでキュートなインテリア満載で、女子高生か!カワイイTVか!ってつっこみたくなったんですけど……そこに赤いジャケットのしょーごがいるもんだからキュンキュンですよ。かわいすぎる!!
音楽もよかったです。テンションの上げ方をわかってるというか。ヤンキーモノにしてはちょっと外してるかも、と思いながらも、ここぞっていうところで盛り上げる音を入れてくる感じとかね。
監督さんはPVとかも作ってる人なんですね。画の作り方や音の入れ方に関しては納得。
でもPV畑の人って脚本は二の次みたいな人も多いから、そこは意外かも。
アクションも、ヒーロー出身者多いだけあって(笑)、すげえ強い一人vs数で攻めてくる戦闘員、ていう図がハマってました。戦い方もけっこう個性があってね。小柄なしょーごと長身のあべしんはそりゃ違うわ。自然にそうなったんだろうけど、ちがいがおもしろかった。
それにしても、今どき拳で殴り合うって……まあいいけど……(笑) 武器とか使わないんですね、ていうのが意外でした。金属バットが人道に外れた極悪凶器に見えてくる不思議。
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以下、キャスト別の印象。
パンフないから名前も音でしかわかってないし細かい設定も知らないので、思いっきりwikiさんのお世話になってます。
# 野村豊(段野を倒した伝説の男、殺人事件の容疑者) – 三浦貴大
いちおう主役かな。群像劇っぽかったんで。
写真だけ見たときは、なんでこんないちばん地味そうな子が……と脇(笑)を見て思ったんですが、動いてるの見るとやっぱり違いますね。身体大きいし声もいいしよく動くし、地味なとこも「仲間や家族のためにケンカしてたら最強になってた」っていうキャラにハマってたんで前言撤回。いやいや、お見それしました。
大阪の坂田との関係も、広島の段野との関係も、なんかすごくマジメな男の子同士って感じで好感度高かったです。つかモテモテだったよ! さすが主人公!!
# 段野秀典(広島最強「BEAST」リーダー) – 阿部進之介
巨神兵……(笑)
アクションの迫力はタッパのおかげでいちばんでした。腕と脚振り回すだけで数人倒れるもんな。3回くらい死んだかなって思ったけど、戦ってる姿を見ると死にそうにない気もしてくるから不思議です。
金髪リーゼントに黒の特攻服?ってのも迫力あったし、キャラ的にも男気あふれるかっこよさ隙なし!のヘッドだったんで、ずっと「段野さんマジかっけー……」って見惚れてました。
豊との関係もかなり萌え設定でした。最後はあれだろ、みんなを先に逃がしてちゅーのひとつもかましたんだろ、え?みたいな。
今までは役柄のせいかなかなか彼に萌える機会がなかったんですが、あべしんにつかみかかったしょーごが逆に押さえつけられたときには、なんか変な脳内物質が出ました。
でも学ランはやっぱりムリがあったと思います(笑)。2年前って、1年生とか言う気かー!
# 桐木司(広島No.2「極楽蝶」リーダー) – 鈴木勝吾
びっくりするくらいキュートでした……BADの欠片もなかったわ。
原作では彼が主人公なんですね。あの性格も主人公って言われると納得できる。
でもこのかわいさはないわ……反則だわ……
「腹へったのう!」ってお好み焼きに目輝かせたり、「俺の単車に乗ったやつはみんな友だちじゃ!」と初対面の人間に友だち宣言したり、名前聞いて二度目には「豊ちゃん」になってたり、ものすっごいラブリーオーラ出しまくってました。
アレじゃないか、極楽蝶って司の親衛隊なんじゃないか。だってみんな司より怖い顔ばっかだもの。司よりおっきいもの。あの笑顔で「友だちじゃ!」って言われてオチたんじゃないのか全員。そんな気もしてくる、大層愛らしいヘッドでした……
つか「友だち」って! 「ダチ」とか関西圏なら「ツレ」とか、イロイロあるじゃない! 実際「ツレ」は他の人たち使ってたじゃない! なんなの、司限定で許されるの!?
一人だけちっちゃくて細いのでホントだいじょうぶかしら!?ってハラハラしてたんですが、動きはだれよりも大きかったです。よく飛ぶしよく跳ねる! 軽いぶん、全体重を拳に乗せなきゃならないからね(笑)。
劇中でもヒロに言われてましたが、金持ちのぼんぼんだそうです。どーりで、語尾ちょっと丁寧だし(「~しんさい」)、きれいにたたまれたハンカチとか持ってるわけだよ!
私の友人にも、ぼんぼんなのにドロップアウトしてゾクのヘッドやってたやつがいるんで、今コレ書いててまんま司じゃん!って思ったんだけど、こんなかわいくなかったよ……もっとこう、狂連合のNo.2みたいなやつだったよ……現実ってむごい……
# 川中陽二 – 大口兼悟
しょーごの隣でずっとサポートしてたお兄さん。
「陽ちゃん」「司」って馴れ馴れしくい呼び合ってるのが妙にいやらしかったです(笑)。
司がヒロとケンカしててもあんまり真剣に止めないでにこにこしてるし、かと思えば逸って飛び出していこうとする司を止めたりするし、なのに「おまえが行けって言うならいつでも行く」って忠誠心見せたりするし! なんでこんな大人があんなガキのNo.2に甘んじてるの!? やっぱりラブリーオーラにやられたの!?
大口さんはちょいちょい萌えを小出しに提供してくれる人という位置づけなんですが、彼の厚い胸板にしょーごが抱き寄せられたときも、なんか変な脳内物質が出ました。
# ヒロ(広島No.3「廣島Nights」リーダー) – 徳山秀典
ポスター見たとき、一人だけホストがいる……って思いました。浮いてる、浮いてるよアニィ!
劇中でもたしかに一人だけ女連れでした。まあ最初だけね。男同士の話だから女がほとんど出てこなかったのは潔くていいと思う!
ムダにはだけたりとかしてセクシーさをアピールしつつ、でも強かった! 目つき鋭いから迫力ありますよね。彼だけNo.2がいなくて、周りを崩されて前半で退場しちゃったのが残念。
たしかに他よりチャラいなとは思ってましたが、入院してるとき引っかけてた、ヒョウ柄のラインが入った紫色のジャージにはさすがに目を疑いました。えっと、関西ではわりとフツーに売ってたりするのかな? ……広島すげー(笑)。
紫ジャージはともかく、彼にしてはわりと顔が見えてる系の髪型がかわゆかったです。
# 高間数俊(「BEAST」メンバー) – 波岡一喜
チンピラといえばこの人。……なんですが、ヤンキーはもうアウトだと思うよ……(笑) だれよりも高校生に見えませんでした。あたりまえだ。
段野さん大好きな一途キャラだったのに、段野さんは豊一筋で単独行動してはしょっちゅう行方不明になるし、最後の乱闘くらいしか見せ場なかったね……でもけっこう義理堅いとこは見せてくれたので、段野さんの意志に忠実なんだろうなーってのはわかりました。
# 石本千春(トップを狙う男「狂連合」) – 細田よしひこ
今回のめっけもんですかね。
クレイジーな悪役というポジションで、これだけハジケられたら気持ちよかっただろうなあ。明らかにやりすぎてるんだけどそこがいい(笑)。
べつに特別目立つ顔立ちでもないのに、だからこそすっごい演技するなあって感心しっぱなしでした。まさかのハーフ丈パンツとかね。舌の色を毎回変えてきたのは本人案かな? 画面の色にけっこう気を遣ってたっぽい監督さんの案かな? なかなかよかったです。演技の幅が広そうだから、今後どこかで会うのが楽しみ。
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そんなこんなで意外に盛り上がってしまったのでもっと早く見に行けばよかったなあ……と思いつつ、しょーご大好きな自分たちを再確認したのでした。
シンケンキャストの中ではやっぱいちばん好きかも。なのになんで緑赤とか緑金とかやってないの?ていう質問は受けつけませんから!(笑) こっちが訊きたい……