ムライのパン。

えーと連休中の話ですが、「遠ざかるネバーランド」を見てきました。
動機としては、ムライ40%、サボさんの人42%くらいで。
まーとにかく見た人はだれしも思うことでしょうが、ムライ……恐ろしい子!!(白目)


お芝居自体がすごくおもしろかったし、円形劇場は動きのあるお芝居向けで好きな劇場だし、お目当てキャスト抜きにしてもけっこう楽しめました。
コレ自体が再演なんですね。けっこう人数多かったわりには、どの役者さんのファンでも損はしないくらい見せ場があって楽しかったですよ。ネバーランドの人は衣装が白づくめっていうのも、内容に合ってるし照明もきれいに映えるしうまいなーって思った。
ただ仕方ないんだけど、パンフレットは衣装ぜんぜんちがうんだよね……こういう撮影用の衣装より本番用のがいちばんだといつも思うので、レポ資料用にも(笑)ぜひ本番と同じ衣装でパンフレット写真も撮ってほしいです。イザムなんか怖い役なのにかわいく撮っちゃってるよ!(笑)
一部イケメンの生写真もパンフのと同じっぽかったのでスルー。そこまでがんばれない……
サボさんの人は、鍋舞台見た人ならだいたいわかると思いますが、ほぼああいう感じです。
海賊なのにメガネ。ファンタジー色に染まってる舞台上で一人だけおうちメガネ。
そして、一人でアドリブ・ボケ倒し。出てくるたびにがんがん笑いとってましたからね。本業のうしろシティ右側より笑わせてたよ。笑っちゃいけないフック船長までが素で笑っちゃってちょっと危うい感じになりましたからね。でも泣かせるとこはきっちり押さえるんですよ。ズルイなあ。
イケメン目当てのお客さんも彼のことは印象に残していってくれたんじゃないかと! っていつもそういう人ばっか見てる気がする……(笑)
あと掘り出し物としては、「頭の悪いゴールデンレトリバーみたいな顏」って言われてたお兄さんがかっこよかったです。顔もスタイルも役柄も。えっと、鬼塚さん。チェックチェック。
イザムは俳優としてはあんまり見たことなかったけど、背が高いので怖いフック船長はハマりでした。ピーターパンとの一騎打ちも鬼気迫る感じでテンション上がりました。でも優しいとこは優しいんだよ! キュン!(うるさい)
で、ムライくんですよ。
彼は純粋ゆえに残酷な(っていうと語弊があるけどまあそういうイメージの)ピーターパン。
最初は某ネズミの国のキャスト並みにオーバーアクションでウザいくらいさわやか王子キャラなんですが、物語が進むにつれて彼の本性がどんどん明らかになっていく……みたいな感じをイメージしてもらえば間違いないです。
その黒ピーターが、ピーター大好きッ子のトゥートルズ(天正のジュリアンでした)の舌を食いちぎるシーンは、もうガチで鳥肌もんでした。
たぶん二人から最も離れた席から見てましたが、がっつりいってるのはわかったし舌も入ってるんじゃないのっていうかムライが入れないわけないよねっていう。自分より長身で体格もいい男の子を押さえつけてムリヤリ接吻する王子さまってのはなかなか衝撃的でした。
同人屋としては、せっかくムライのガチンコチッスをナマで見たんだから、今後のなにかに活かしたいよなっていう下心もなくはないんですが、冷静に考えるとムライの相手になれるレベルの子なんかいないんですよね。
ていうか、私はずっと「村井良大の芝居」を見てきたんだなと気づきました。
天正のミゲルではなくウザいミゲルを完璧にこなしてるムライ。信長と蘭丸のコンビではなくいやらしい47歳を完璧に演じてるムライ。統べりたい話で妙にヒトシマツモトに似せてくるムライ。ネタも歌もダンスもこなしながら腹に一物ある秀吉、を演ってるムライ。
べつに、ばっちだろーがひろきだろーが関係なかったんだなーと。だってただムライが見たいだけなんだもん。マンショとミゲル、信長と蘭丸の関係性なんかどうでもいいもん。
ていう時点で、私の中ではそういう対象からは外れてるみたいです。いやー、相手さえいればいくらでもアレしたい逸材なんだけどな! もったいないな!(笑)
風魔の小次郎と小野寺ユウスケは、役に入ってる時間が長かったせいかそのままのキャラとして受け入れられるんだけど。それ以外はあくまで「ムライの芝居のひとつ」としか認識できないんだな、ということを実感して帰ってきました。うむ、収穫……なのか?
そのへん確認するためにも、お友だちから他の舞台のDVD借りて見てみようと思います。
結局ムライが見たいだけなんだけどさー。うん、ムライ恐ろしい子。

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Posted by nickel