ドルヲタが推しとつき合うより大事件（グリス感想）
ネタバレ回避しようと思ったのに、「幻徳のヒゲがなくなって葛城巧にヒゲが生えた」というのはうっかり踏んでしまったよね……
戦兎が色気づいて髪巻いてたのも知ってましたが、それはネタバレには含まないものとします。万丈と二人でバーバー桐生に行ってんだな。
仮面ライダーグリス、ちょっと体調が優れない状態で観に行ったので、すでに忘れちゃってるとこ多いし、あといつもに増して正常な思考ができてないんだけど、もうテンションで書いちゃいます。
完全ネタバレ感想なので自己責任でお願いしますが、とりあえず葛城父子が好きな人は観たらいいし、最終的には解釈しだいだから観た上で無視してもいい。
スピンオフに対する私の考え方（主に不満）は、クローズの感想で述べましたので今回は割愛として。
クローズ観たあとに自分がなんて言ってたか、ふり返ってみましょう。
ビルドの一エピソードとしては変わらないノリでおもしろかったんだけど、設定的には飲み込めない部分もけっこうあって、本編とちがって「公式さまがそうおっしゃるなら」とは言えない立ち位置ゆえに、モヤモヤする作品ではありました。
もし次があったとして、この話のつづきだとしたら、もう観ないかもしれないです。でも進藤学レベルのフックがあったらまたほいほい釣られちゃうんだろうなあ……(笑) キャスティングの好みはすごく近い自覚がある。
ごめん、今回は趙珉和に釣られた……
そして彼（浦賀啓示）主眼で見ると予想外にすっごい楽しめた！！
あの、ちょっとドルヲタは置いといてもですよ。
忍パパのフラグがあちこち立ちまくりじゃないですか。
ものすっごい優しい顔で「もう一人の息子」って言うのホントやばいありがとう尊い（語彙）。
その顔幻徳に向けないで、今回の幻徳なぜか前半フツーに頭良さげでかっこよかったから（後半で取り戻したけど）、ちょっと焦っちゃったよ！ その身長差よくない！！
戦兎のほうもちゃんとお父さんって思ってるの、少ない出番で出してくれて嬉しかった。家出してた葛城巧も最終的にはパパのとこに戻ったみたいだし。
そんで浦賀……忍パパの右腕ってなに！？ しかも旧世界で忍パパに捨てられたと思い込んで日本征服しようとしてんだよ、どんだけだよ！！
もうパパのための映画だったんじゃないですかコレ。みーたん並みのポジションじゃないですか。裏ヒロイn（自粛）
浦賀ね、ホントよかった。
マイケル富岡のほうがメインだと思ってたから（完全に英語要員でしたね）、まさか趙さんが変身までするとは思わなくて、それがビルド（メタルビルド）で、さらに中身が浅井さん！？ しかも完全にカズミンと対峙するためのラスボスっていうね。
もうありがとう、東映ありがとう。進藤学といいよくわかってる。
なぜかアフレコのほうが本領発揮で、たぶん顔を出してるときには感情を抑える演出だったんだろうけど、カズミンと戦ってるときなんかすごいエモいセリフ（たぶん言い方がエモかった）あったんだよな、なんだったかな。もう買わなきゃダメだな。買うよ円盤。クローズ買ってないけど。
「葛城先生の右腕」が、彼個人の勝手な思い込みだったらどうしようって思ったんですが、ビルドの世界では「新事実は悪役の口から出た言葉でも信じなければならない」というルールがあるので、たぶん実際に右腕だったんでしょう。実際能力は高いわけだし。
新世界では、記憶が戻ったとたんにテロ組織入りしちゃったから葛城先生と再会できなかったんだな。ホントに右腕だったとしたら、葛城先生も彼が来なくてちょっと不安になったかもしれないな。
あれだけ孤独を強調してくるってことは、葛城先生との関係が彼にとってよほど重要だったんだな。パンドラボックスの影響でちょっとおかしくなってたとしても、新世界でもそれなりに野心的で寂しい男だったんだろうな。
実際にはエボルトが邪魔になったから実験体にしたんだと思うけど、その罪を全部背負わされた忍パパがヤバくないですか。私がヤバいですか、何か記憶違いしてますか。
時系列的にはファウストできる前？
ローグよりも前だよね。
ブラッドスタークこと石動惣一に監視されながら、ライダーシステムを開発する葛城忍と、その横に控えてる浦賀啓示って、もうビジュアル的に強すぎるでしょう。そんなの実現したら私その画面待ち受けにしますよ。その三人のあいだではどんな間違いが起こってても許しますよ。
……ということで、個人的にはめっちゃ盛り上がれました！！
あ、万丈は今回もかわいかった。
出てるシーン全部かわいかったけど、戦兎と巧の会話についてけなくて逃げちゃってるとことか、それも棚の後ろに隠れがちなとことか、あと戦兎に引っぱってかれるとことか、ああもう結局全部。
葛城巧はヒゲの薄さにびっくりしました。
なんか巧は引きこもるほど繊細なのに、戦兎は「悪魔の科学者」行為をたまに平気でやるよな。クローズでも思ったけど。あれはどこから来た要素なの……
でまあ、いちおうメインにも触れときますと。
映画全体の内容としては「ドルヲタ、推しと付き合うってよ」だったんですが。構成はおもしろかった。あの強引な繋げ方がビルドっぽくて。
ただ、幻徳はたぶん半年以内に捨てられるし、みーたんの告白は最後までドルヲタの妄想だったと思います。万丈は戦兎がうまいことやって前回のゲストヒロインとフェードアウトしてる。
なんかとりあえず男女全部くっつけて終わりにしようみたいなの好きじゃない。本編じゃないし私もそこは完全無視でいく。カズミンはあくまでみーたんファンであってほしいし、幻徳なんか伏線回収でもなんでもないよ。
ていうかパンフのインタで、かほちゃんもたきさんも「一海と幻徳じゃないの？（意訳）」って言ってんのおもしろかった。個人的には美空と紗羽さんの組み合わせが推しなので、あの野郎どもに渡すくらいならポテヒゲでまとめとくわ！！ってなりました。今日からポテヒゲです。ヒゲ生えたら紗羽さんと別れた証拠。
ところで、みーたんがお父さんに贈ったネクタイの使い道だれか考えてくれませんかね？ 新世界でネクタイいらないでしょあの人！ それとも、マスターやってる今でもパパの研究所に出入りしてたりする？ そこでもパパフラグ立っちゃう？？
「ピッコロナシタ～♪」は、いろんな可能性を残してくれましたね。
……今思ったんだけど、記憶が戻った石動惣一は忍パパの研究所に呼び戻されてネクタイしてて、店舗としてのナシタはなくなって、美空が独立してピッコロナシタをやってるのでは……！？ そんで記憶が戻ってる人がたくさんいるなら、もはや桐生戦兎が葛城巧と双璧ブレーンとして研究所に出入りしてても問題ないのでは！？
やばい天才じゃないこのエンディング！？
そんな研究者のパパたちとベストマッチとポテヒゲと美空紗羽と仲良し葛城一家が成立してしまうガバガバ新世界、最高にハッピーだと思いました！（※実は今ちょっと熱があります）