私がプリキュア本編を観ない理由
先日、映画プリキュアを観てきました。いつもながらすっごい泣けた……
ちなみにテレビのほうはほとんど見てません。変身前の名前もキュアXXになるのかも把握してないレベル。
それでもたまに無性に観たくなって行ってしまう……プリキュアデトックス。
なんで桜でお花見なのかな?と思ったら、ホントは3月公開だったのが秋まで延びちゃったんですね。
追加戦士もまだ出てない時期だから3人だけ(冒頭に本人から「わたしは出てないけどがんばってくださいね」的なコメントあり)。
EDのダンスもそういえば初期のやつだった(翌週の日曜に気づいた)。
あと恒例のミラクルライト、なんと禁止!! 振るのも光らせるのもダメ。いやそんなことってある!? 今回はとくにそのライトが物語の軸となってずっとスクリーンに登場してるので、作った人たちも切ないだろうな……でも全国ロードショーだから各劇場任せじゃなくて一律禁止で安全をとったんでしょうね……はあ切ない……
あのライト、子供の不安ゲージみたいなとこがあって、おばさんは最後列で観てるんだけど、プリキュアがピンチになると少しずつ増えていくのね。それだけでもう泣きそうになる笑
タイムリープものと初めから名乗っているので、前半ちょっとゆるゆるかな……と思ってたんだけど、小さい子にもタイムリープをわからせるための丁寧さと思えば納得で。そしてただの繰り返し強調だと思ってた小さなイベントが、伏線として一気に回収されていくのがすごかった。
主人公ののどかちゃんが、気弱で振り回されがちなタイプなんだけど、でも優しくて意志の強い子なんだなというのがちょっとしたことの積み重ねでわかるようになってる。
でもただの女の子だから、止められないタイムリープに弱音も吐くし折れそうになる。のどかちゃん弱そうだからだいじょうぶかなってホントにハラハラするんだけど、まあいろいろあって笑、覚悟を決めた彼女の表情がきりっとして強い意志を感じるようになってるのですよ。
で、のどかちゃん=キュアグレースが、仲間の励ましで立ち上がりパワーアップする流れがヒーローとして最高でした。
プリキュアでも珍しい劇場版限定フォームだったみたいなんだけど、コスチュームも強そうだし、迷いのない毅然とした表情で胸を張って敵の前に現れるグレースのかっこよさヤバかった。
防戦一方でやられてばっかだったのが、フォームチェンジでいきなり強くなって敵を圧倒するエクスタシーは男女問わないよね……
あと悪役が平田広明だったんですけども、前半は敬語エロボイスでいやらしくプリキュアたちを追いつめ、終盤は悲しい真実が明らかになって……というのがとてもよかったです。
プリキュアで悪役ってつまりゲストヒロインと同義だからね(暴言)
まあちょいちょいプリキュア映画観て号泣してるんですけども、テレビ本編はそんなに観てないというか、ほぼ観てないです。おもしろいのはわかった上で。いちおう初回くらいは流し見して「今年はこうかー」って思うけど、それくらい。あとは趣味の園芸流してる笑
毎週、しかも休日の朝に見るには重いんですよ。
少なくとも私には。
普遍的な女の子の悩みが葛藤があって、今の女の子なりの選択や決意があって、でもそれは私が彼女たちのころには叶わなかった、選択肢すらなかったことだったり、見ないふりをしたり避けて通ってきたりした部分だったりするわけで。
今、堂々とその道を駆けていく彼女たちの眩しさ以上に、逃げつづけ避けつづけた自分を顧みてしまう瞬間というのがどうしてもあって、なんというか「顔向けできない」という意味で「見ていられない」。
たぶん世代的に中途半端なんでしょうね。自分と無関係だと割り切ってしまうには絶妙に近くて、でも絶対にやりなおせないとこまでは来てる。親世代ではあるけど、親の経験がないから意識的な世代交代ができてないのかもしれない。
ほぼ同世代であろう作り手の意図もよっくわかるし、今の子には男女問わずプリキュア観て育ってほしい。でも私はプリキュアのない時代に育ってしまったから、プリキュアのいる世界が眩しすぎるんだと思います。
もうちょっと歳とって距離を置いて見られるようになったら、映画コンプリから始めて、初代本編からマラソンしてみようかな。たぶんそのころには全配信してるとこもあるだろうから、日がな一日プリキュア観てるおばあちゃんになりたい。老後の目標。
仮面ライダーはまあ、感情移入とかしないから……