マーベラス/ジョー
ある夜
急にそんな気分になったから、部屋に引きずり込んだ。
キスをして、ベッドに引き倒した。
律儀にもブーツを脱ごうとした相手にブーツで蹴りを入れて、そんな暇があったらさっさとナニを出せと凄んだ。
ジョーはため息をついて、しかし結局そのとおりにした。
「ぁあっ……う、ぁん……っ」
身をよじらせて喘ぐマーベラスを、後ろから抱きしめる。腰に腕をまわして引き寄せれば、さらに声が大きくなった。
シーツをつかんでいた手が自身の熱に伸ばされた。猛った自身に触れようとする手を払いのけて、ジョーはそこを握り込む。
「あ……」
少し手荒にしごいてやると、限界の近かったそれはあっという間に弾けた。
「はっ……」
マーベラスの身体が余韻に震える。ジョーを後ろにくわえ込んだままで、ジョーの手を白く汚して、ジョーの腕の中で。
「早くないか?」
揶揄の囁きにも、息を切らした笑い声が返ってきただけだった。
「文句があんなら、もっかい勃たせてもっかいイかせろよ」
抱かれ乱れているのは自分なのに、不遜な態度は変わらない。そうでなくては、とも思う。
ジョーは手の中にある彼自身を丁寧にさすりはじめた。たった今解放されたばかりの身体はひどく敏感で、マーベラスが鼻にかかった吐息を洩らすまでにはそうかからない。
「……っ、柄じゃねえ、だろ……」
もどかしげに腰を揺らそうとする彼を抑え込んで、最奥まで貫く。
「はぅ……っ!」
強い指がジョーのひざをつかむ。
「ん……ぁうっ!」
締めつけられる感覚に耐えられず、ジョーは彼の中で達した。
荒い息をついていると、マーベラスが喉の奥から笑みを洩らす。
「早くねえか?」
「……………」
ジョーは大きく息を吐き出して、彼を抱き寄せ耳元に囁いた。
「文句があるなら、もう一度楽しませてみろ」
そんなことを言われなくても、彼がその気なのはよく知っていたけれど。
★★★
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