2025_LAZARUSラザロ,[R18]

LAZARUSラザロ:アクセル・ジルベルト/ダグラス・ハディーン


『The Borderline』 初夜、事後
『Forever Broke』 アクセルの独り言
『Skellig』 いつかの事後、仲良し
『Words That We Couldn’t Say』 8話後、アクセルの部屋
『Give and Take』 A×D→D×A【R18】
『Road to the West』 暗転からの暗転

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2024_呪術廻戦,[PG]

呪術廻戦:七海建人/伊地知潔高

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2024_呪術廻戦,[R18]

呪術廻戦:七海建人/伊地知潔高

ワードパレット「さくら」より

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2024_呪術廻戦,[!],[R18]

呪術廻戦:七海建人/伊地知潔高 長編

※伊地知の術式捏造、原作と同程度の暴力や死傷描写あり

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2020_ハイキュー!!,[!],[R18]

ハイキュー!!:月島蛍/東峰旭

※原作完結前で設定ぜんぜん違います

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2008_DARKERTHANBLACK,[R18]

DARKER THAN BLACK -黒の契約者-:黒/ノーベンバー11

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2007_銀魂,[R18]

銀魂:坂田銀時/服部全蔵

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2006_天保異聞妖奇士,[!],[R18]

天保異聞妖奇士:竜導往壓/小笠原放三郎

※暴力とかIFとか現パロとか何でもあり注意

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戦闘妖精雪風:深井零/ジェイムズ・ブッカー


PINK BEAR

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戦闘妖精雪風:深井零/ジェイムズ・ブッカー

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戦闘妖精雪風:深井零/ジェイムズ・ブッカー

お題「RAINY」は、SCHALK.さまからお借りしました。

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戦闘妖精雪風:深井零/ジェイムズ・ブッカー PG !

※人種等に対するセンシティブな言及あり

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戦闘妖精雪風:深井零/ジェイムズ・ブッカー R18 !

※零×ジャック、非合意

ALL GREEN

シャワーの水圧が弱い気がして、コックをいっぱいにひねった。
叩きつける湯の勢いに満足し目を閉じる。
目を閉じて浮かぶのは、彼の顔だった。今、壁一枚向こうの部屋でソファに横たわっているであろう青年の、眉間にしわを刻み込んだ不機嫌な表情が目の裏に焼きついていた。
無表情はデフォルト。
返事をすればまだきげんがいいほう。
悪いときには露骨に顔をしかめたままで、目を合わせようともしない。笑顔なんて夢のまた夢だ。
不機嫌の理由はいろいろで、聞き出せたことはほとんどない。仕事中に見ていてわかることもあるが、愛機とケンカしたなどと意味不明なことを呟くときには誰の手にも負えない。
今夜もそんな感じだったから、ソファに放置して勝手にシャワーを浴びに部屋を出た。戻ったころには、いつものように不機嫌な顔のまま寝ているだろう。
どんなに機嫌が悪くとも、誘えば必ずこの部屋にやってくる。自分からついてくることもある。そして、無言でソファの隅に座っている。
いったいどういう関係なんだ、と自分で呆れる。上官と部下、という関係ではないだろう、少なくとも。だが友人かといえば、甚だ疑問だ。こちらはそのつもりでも、向こうはどう思っているのか……
「なあ、零……」
狭いバスルームに自分の声が思ったより反響して、一人でうろたえる。そんな自分が愚かな人間に思えて、深いため息をついた。
しばらくすると個室に充満した蒸気で頭がぼうっとしてきて、身体を拭くのもそこそこに、タオルを腰に巻いてバスルームを出た。ソファには、彼がさっきと同じ姿勢でもたれている。
寝ていると思ったら、頭を動かして長い前髪のあいだからこちらを見上げた。とてもわかりにくいが、眠ってはいなかったようだ。普段から夢を見ているような顔をしているから判断に困るときもある。
「起きてたのか」
髪を拭きながら彼の横に座った。
テーブルの上に転がっている発泡酒の缶を開けて、一気に喉の奥に流し込む。
ふと横を見ると、ソファの腕にもたれた彼が、ずっとこちらを見ているのに気づいた。見つめる、というよりは睨みつける、といった感じの表情だ。
「飲むか?」
缶を差し出すが、指一本動かそうとしない。肩をすくめ、残りを飲み干した。
「おまえも、シャワー浴びてきたら……」
そう言いかけて、彼の視線が自分からわずかも外れないことを怪訝に思う。
もしかして、不機嫌の原因はこの自分か……
「零……?」
名前を呼ぶ声に弾かれたように、彼の上体が起き上がった。
細い腕が伸びてきて、缶を持ったままの手首をつかむ。
こちらから一方的に肩を組んだりすることはあっても、向こうから接触してくることはほとんどない。表情の険しさから見てもこれは異常事態だ。
「おい……」
問おうとした次の瞬間、とんでもない力で押し倒されていた。
「どうした!?」
手からすべり落ちた缶が床の上で乾いた金属音を立てる。背中でこすれたソファの革がぎちっと鳴る。くたびれたスプリングが悲鳴を上げる。
見上げた顔は、天井のライトの逆光で表情もわからない。
「れ……」
押しつけるような口づけによって、発しようとした声ごと飲み込まれた。
逆らう間もなく、荒々しく舌がすべり込んできた。焦っているとしか思えない乱暴な舌は、徹底的に中をかき回して犯しつづけた。だがその激しさとは対照的に彼の舌はひどく冷たくて、人ならぬ生き物に犯されている錯覚に陥ってしまう。
このまま舌を食いちぎられてもおかしくないと思いはじめたころにようやく解放され、心底ほっとする。だが異常事態は継続中、頭の中の非常警報は鳴りっぱなしだった。
「……っは、はぁっ、な、なんなんだ……」
陰の落ちた顔からコメントはなかった。肩で息をしながらも、ソファに押しつける手の力は緩まない。軍人特有のむだのない筋肉と行動が、この自分を完全に押さえつけていた。
抵抗しようと思えばできるだろう。だが彼の身体を傷つけかねない。それを思うと押し返すのさえためらってしまう。
「零、なにか言え、俺がおまえになにを……」
最後まで言えなかったのは、片手が離されたからで、その手の行く先に目を奪われたからだった。手は彼自身の下腹部に伸び、もどかしげにジーンズのファスナーを下ろす。ずらされた下着の中から、明らかに自分の意志で上を向いた中心が現れる。
「零……」
この人形のように美しく無機質な青年も、自分と同じ生きた男なのだと、妙に冷静に驚いていた。性欲もあれば男としても機能する。
だがその驚きも一瞬で、身体は不穏な予感に凍りついた。ここにはその欲望をぶつけるものはたったひとつしかない。
「おまえ、まさか……ッ!」
腰のタオルが容赦なくはぎ取られ、熱いものが後ろに押しつけられる。
「待て……」
相手の身体を押しやったが遅かった。引き裂かれるような痛みとともに、彼の熱い猛りが体内へ侵入してくるのを止めることはできなかった。
「…………ッ!!」
あまりの痛みに悲鳴を上げていた。獣じみた自分の叫びに自分でおののき、そして下半身に与えられる激痛でこちら側に引き戻される。
「うあ……っ!」
苦痛から逃げようと浮いた腰はさらに深く相手を受け入れ、奥まで激しく貫かれる。
こんな痛みは知らない。
意識をそらそうとシルフィードの整備チェック項目を頭の中で読み上げはじめるが、間断なく襲ってくる痛みでそれどころではない。なにより自分の身体が、どの項目にもゴーサインが出ない状態なのだ。
「っ、零ッ、やめてくれ、やめ……」
どんなに懇願しても、彼の細く力強い指は肉を引きちぎる勢いで肌に食い込み、説明を求められた口からは荒い息とうめき声だけが洩れ、腰を打ちつける力は弱まらない。
目が慣れてきて相手の顔が見えるようになる。彼はずっとこちらを見ていた。苦しげに顔をしかめ、ときどきあごをそらして喘ぎ、それでもすぐに視線を戻して観察でもするような鋭い目つきでこちらを射抜く。
やがて彼はなにかを耐えるように強く目をつぶった。それがなにか、同じ男である自分にはわかっていた。もう逆らう気もない。早くこの責め苦が終わってくれることだけを願い、自分も目を閉じる。
「んっ、ぅうんっ、んんっ!」
身を震わせて彼が果てた。淫らに濡れた音と最後の痛みを伴って、力を失った凶器は引き抜かれ、熱が離れていく。
ひざに触れられて、大きく足を広げて相手に局部を晒している自分の姿に今さらながら気づいた。自分でそうしたのか、彼がそうさせたのかは覚えていない。たぶん両方なのだろう。
曲がったままこわばったひざを、ゆっくり下ろす。そして、ソファにぐったりともたれて肩を上下させる彼を見やった。
濡れて霞む視界に映ったのは、泣き出しそうに歪んで唇を噛みしめる顔。
せめて薄笑いでも浮かべてくれるか、いつもどおりの凍りついた無表情だったらまだよかったのに。
「……あのな、零」
こんな顔をしている人間に、声を荒げることなどできるだろうか。
「セックスってのは、もっと楽しむもんなんだぞ?」
下半身がずきずきと痛むのに耐えて、むりやり笑ってみせる。だがそれは、彼の表情をもっと悲痛なものに変えただけだった。
「シャワー浴びる前にしてくれよ……二度手間じゃないか……」
努めて軽く言って起き上がろうとしたが、腰に激痛が走ってソファに倒れ込んでしまった。呻きながら、それでも手を伸ばして床に落ちたバスタオルを探る。
そんな自分を見下ろして彼はソファを降り、タオルを拾い上げて、自分が犯した男の上にぞんざいに放り投げた。そして、顔を覆ったままバスルームへと消えた。
しばらくして、バスルームからは悲鳴とも嗚咽ともつかない叫び声が聞こえてきた。
驚きはしたが身体を起こす気力もなく、天井のライトを見上げたまま呟く。
「泣きたいのはこっちだよ、バーカ……」
今、彼がどんな顔をしているか、容易に想像がついた。その顔を思ったら、怒れるはずもなかった。

「零」
生気のない目がこちらを見やる。報告を終えたばかりのカウンセラーが片眉を上げて自分を睨み、それから背後の椅子にもたれている彼をふり返った。
「今日はもう上がりだ。うちに来るか?」
努めてさりげなく、カウンセラーにも気づかれないような自然さを装って。二人だけではないこの場で誘ったのは、断られたときの気まずさを回避するため。
彼はゆらりと立ち上がって、カウンセラーの横をすり抜けて歩いてきた。
「……さよなら、ドクター」
彼女は目を見開き、それからファイルを閉じる。自分がこの場にじゃまなだけだと気づいたようだ。
「ではまた明日」
苛立ちのこもったヒールの音がドアの向こうに消えてから、目の前の青年にあらためて目を向ける。彼はうつむき、長い前髪とキャップの陰に顔を隠していた。
「少し待ってろ、すぐに終わるから」
かんたんな後片づけをしているあいだも、彼はずっとデスクの前に立っていた。微動だにしないせいか、いつもより人形っぽく見える。
「じゃあ行くか」
そう言って肩に手を置いたときも、彼は顔を上げなかった。
コンビニエンスで酒を買って、ファストフードでピザとポテトを買って、自分の部屋へ帰る。彼を連れてくるのは五日ぶりだった。
本当は、まだどうしたらいいのかわからなかったのだ。あれ以来、彼が自分から声をかけてくることはなく、こちらからも仕事の話以外を振ることはなかった。
だがこれ以上離れていたら、本当に関係が切れてしまいそうな気がした。
カウンセラーさえも受け入れようとしない青年が、自分には少しずつ心を開いている手応えがあったから、なにがあってもそれを白紙に戻すことだけはしたくなかった。
ここで自分が手を離せば、彼はまた愛機との対話に入り込み、二度と戻ってこないかもしれない。
部屋に呼べば、また襲われる危険もある。その状況をシミュレーションしてあれこれと抵抗手段を考えてみたものの、互いに無傷で逃れる方法など思いつかなかった。
そもそも、そんな及び腰で彼の心の奥まで踏み込むことなどできないだろう。
あの痛みは恐怖だったが、もう一度受け入れる覚悟は決めた。
すべては彼しだいだ。
気が張っていたせいか、ピザもポテトもほとんど残して食事が終わる。もともと小食な彼も今日はいつもに増して食欲がない。
結局、酒を飲みながら他愛もない話をしていた。
ソファの定位置に座って……いや、自分は少しだけ彼から離れていたかもしれない。そして、彼もそれに気づいているはずだ。
「ジャック」
「ん?」
彼がゆっくりと身を起こす。とっさに身がまえてしまった自分が情けなかった。
起きたはずなのに、その身体はすぐにぐらついてこちらに倒れかかってくる。
「おい、まだそんなに飲んでないだろ……」
肩を支えようとしたが、力の抜けたような身体はずるっと手からすべり落ち、こちらのひざへと倒れ込んで……そして、そのまま動かなくなった。
「零、眠いのか?」
眠いにしても、男の固い腿を枕にして寝る気なのだろうか。
困惑して見下ろすと、黒髪がさらりと流れて白い顔が上を向く。こんな角度で互いの顔を見るのは初めてで、だが目をそらすことができない。
なにかを言おうとして彼の口が開く。しかし声は発せられなかった。
「……………」
ごめん、とだけ唇が動き、眉根が寄せられる。
「……いいさ」
あのときのように笑ってみせた。彼もわずかに口角を上げた、気がした。
この口に噛みつかれたのだ。
奇妙な感慨に思考を支配されて、なんとなくその唇に指で触れてみた。噛みつかれるかもしれないと思いながら。
唇のあいだから舌の先が覗き、指を舐めた。小動物にでも舐められた気分になって、薄く開いた唇に指を差し入れてみた。どこまでなら噛みつかれないか、試すように。
彼は、ずっとこちらを見つめながら、柔らかい唇で指をくわえ込んで執拗に舐めつづける。おそろしいほどの従順さで舌を這わせて。
ただ指を舐められているだけなのに妙な気分になってきて手を引くと、濡れた指と追ってきた舌のあいだに唾液の糸が引いた。それを見て、これはもうすでに性的な接触なのだと今さらながら気づく。彼は最初からそのつもりだったのだ。
身をかがめ、唇を重ねた。
触れるだけのつもりが、差し出された舌に舐められて後に引けなくなる。舌を絡めれば、彼の腕がこちらの頭を抱いて引き寄せるから、さらに深い口づけになった。お互い楽な姿勢とはいえないが、それがやけに楽しく感じる。
「……んっ」
苦しそうな、しかし甘さを含んだ声を上げて、彼がギブアップを宣告する。
顔を覗きこむと、濡れた唇のまま笑った。今度は見まちがえようもなく、その唇ははっきりと三日月型に開いていた。
彼はのろのろと起き上がる。ひざに手をかけられ、思わず震えた。むりやり身体を開かされた記憶はまだ新しすぎて、かんたんには切り替えられない。
こちらの怯えがわかっているのかいないのか、彼は気怠げな動きで子どものようにひざによじ登ってきた。そのまま正面からぎこちなく抱きしめられる。
「また、したいのか?」
首にしがみついたままの彼に尋ねる。頭の横から、囁くような返事が聞こえた。
「……よくわからない」
彼はゆっくり身体を離し、顔を覗きこんでくる。その目に険しい光はなく、代わりに甘えた色があった。
ねだるような目つきに身体の奥が疼く。もちろん痛みや恐怖ではない。
「でも……あんたに触れていたい」
「ああ。手荒な方法じゃなきゃ、いくらでもつきあってやる」
許可が下りた、と思ったのだろうか。先日とはうって変わった慎重さで、細い指がそろそろとシャツの裾から入り込む。冷たい指がくすぐったくて身をよじると、彼は愉快そうな微笑を浮かべて胸の突起をつついてくる。
仕返しとばかりに、相手のシャツもまくり上げて肌に唇を寄せた。白い肌に紅い痕がついていかがわしい模様を作る。
彼は吸われるたびにため息を洩らしては、髪を揺らした。
「ジャック……」
甘い声。美しい身体。恍惚の表情。
すぐそばにあったにもかかわらずまったく気づかなかった彼の魅力は今、彼自身によってすべて晒されていた。
「くそ、なんで襲われる前に襲っちまわなかったんだろうな、俺は」
苦笑混じりに口にした冗談は、彼の表情をくもらせる。
「ごめん……」
「おまえより鈍感だったってことが、少しばかりショックだっただけさ。今はこっちが襲いかかりたいくらいなんだからな」
事実、革のパンツがすでにきつい。衝動を抑えて華奢なあごに口づけると、彼はまた吐息をこぼして囁いた。
「……あんたになら、なにをされてもいい」
切なく潤んだ瞳で見下ろしながらそんなセリフを吐かれたら、動悸が激しくならないほうがどうかしている。
「本当にいいのか?」
彼は微笑み、こくりとうなずく。
無理強いする気はなかった。乗り気でないようならやめるつもりでいた。だがベルトをはずされてボトムの中に手を突っ込まれたときも、彼は抵抗しなかった。自分のものより大きな屹立を見ても、目を丸くしただけでいやがることはなかった。
あたりを見まわし、テーブルの上からオリーブオイルの瓶を手に取る。さっきピザに振りかけたものだが、そのピザはとっくに冷めきっている。二人とも、今はピザよりもほしいものがあるのだ。
「悪いな、こんなもんしかなくて……」
「!?」
あきらかに彼は驚いていた。なんの知識もなくてあんなことをしたのかと、こちらのほうが驚いた。
「ジャック……?」
「おまえみたいにいきなり突っ込んだんじゃ、痛いだけだろ?」
オリーブオイルが潤滑剤代わりというのも色気のない話だが、この際しかたがない。不安げな顔を見上げながら、後ろをゆっくりとほぐしてやる。
「ジャック、ジャック……」
さっきまで悠然と誘っていたのが嘘のようだ。いや、彼には誘っている自覚などなかったかもしれない。いつもと同じ、気の向くままにふるまっていただけで。
助けを求める子どものように目を泳がせて、しがみついてくる。その姿にさえ欲情して罪悪感を覚えてしまう。
「……ぁっ」
細いあごがのけぞった。初めての感覚だったのか、戸惑いの色を瞳に浮かべてこちらを見下ろす。安心させようと、笑顔を作った。
「もう、いいな?」
彼はおずおずと頷き、自分から腰をずらして勃ち上がっているそれを受け入れようとした。オイルで濡れているとはいえ、初めての場所にはきつい質量だ。
痛みは快感を萎えさせる。経験的にわかっていたから、愛撫の手は止めなかった。だが彼はなんとしても自分とつながろうとしているようだった。
「……痛いか?」
彼は髪を乱して首を横に振り、自分で腰をすりつけてくる。
「あ、ああっ、ジャックッ、ジャック……」
神の名の代わりにこの名を呼びながら快感に身をよじる姿が、悩ましくて愛おしくてたまらない。
「……おい、抜け、出ちまう……」
「いい、そのまま中に……っ」
見下ろせば彼のほうも痛々しく張りつめていて、触れるだけで弾けそうになっている。
やっぱり人間だ、と思いながら細い身体を抱きしめた。
人形ではない。快楽を知る人間なのだ。
「だいじょうぶか? 痛くなかったか?」
二人ほとんど同時に絶頂を向かえ、息を整えながら最初に言った言葉がそれだった。
ぼんやりと呆けた目でこちらを見下ろしていた彼は、くっと肩を震わせて笑う。
「……あんたは、いつもそうだな」
くすくすと笑いながら、彼は自分の顔をこする。涙が頬を伝ってあごからしたたり落ちていたからだ。
「シャワー、浴びてこいよ」
胸から腹の下までべたべたして、抱き合っているというのに気持ち悪い。ソファも汚れたかもしれない。だが彼はひざの上から降りようとしなかった。
「あんたもいっしょに……」
「なんだ? 誘ってるつもりか?」
「……そうかもな」
笑いながら彼は再び唇を重ねてきた。
止めどない涙のおかげで、こちらの頬まで濡れた。

突然犯されて、同じ方法で和解して。
予想よりもずっと安易なかたちで事態は決着がついた。二人の関係は多少変化したものの、悪化してはいない。彼は今までと同じようにこの部屋を訪れ、くつろいでいる。この心地よい現状を考えれば、あれは必要な過程だったのかもしれない。
だが今でもときどき、あの暴力はなんだったのだろうと思う。
考えれば考えるほどわからなくなるのだ。感情の暴発、欲情のはけ口、不機嫌の八つ当たり……
ブーメランの表面をなぞりながら、ぼんやりと考えていた。自分で削って磨き上げた木肌は、塗装していないがゆえにきめ細かく手触りがよい。何時間こうしていても飽きないくらいだ。
ふと、横にいる彼を見やった。ソファの腕にもたれて眠っているらしい。こうして同じソファの両端に陣取って無言の時を過ごすのも、あたりまえの景色になった。
指が冷たくなってきて、一抹の名残惜しさを覚えながらテーブルの上にその玩具を置いた。その音のせいなのか、眠っていたはずの彼が頭を上げる。
「どうした?」
感情の読めない瞳がこちらを見ていた。今の今まで眠っていたにしては、ずいぶんとはっきりした表情で。
あのときと同じ目だ。一瞬背筋が寒くなり、そんな自分を叱咤した。もう解決したことをまだ憂えているのかと。
だが暴走は起きなかった。
彼は無言で微笑み、身体を起こしてこちらへとずり寄ってくる。
華奢な指がこちらの手に触れ、そのまま手を取られた。彼は無表情のまま、その黒い瞳を相手の指先へ向ける。
まさか、待っていたのか。自分の手が空くのを。
「零?」
答える代わりに、彼は指に唇を押し当て、軽く歯を立てた。ちらりと上目遣いでこちらを見上げながら。
「言いたいことがあるなら口で言え」
くくっという小さな笑いが、息となって指に当たる。
「……だから、口で表してる」
「おまえなあ……」
その手で逆に彼のあごをとらえ、顔を寄せた。彼はほとんど妖艶ともいえる笑みを浮かべて、唇を重ねてくる。
その繊細な外見とは裏腹に、彼の口づけは乱暴で焦燥感に満ちていた。目の前にあるものはすべて食らいつくす、そうしなければ生きていけない、といったような切実さが感じられた。
巧拙ではこちらに分があるとはいえ、本気で立ち向かわなければ食われそうだ。甘ったるい快感に浸る余裕などない。
格闘のような口づけは、永遠に続くかに思われた。
「ジャック……」
大きく息をつきながらこちらを覗きこんだ漆黒の瞳に、ちらりと激情が走る。
この目だ。この目をした男に、自分は犯された。
恐怖が背中を走り抜けた瞬間、目の前の身体を力いっぱい抱きしめていた。細い腰が折れそうなくらいに強く。彼の自由を奪うために。
彼は一瞬呆然と動きを止めたが、すぐにもがきはじめる。
「っく……苦しい、離して……」
か細い抗議の声にはっとして力を抜くと、彼は苦笑しながら大きく息を吐き出した。
「……死ぬかと思った。どうした?」
「いや……」
怖かった。また犯されると思ったから。そう言ったら、彼は笑うだろうか。いや、そう見られていると知ったら、心を閉ざすかもしれない。
答えるために開いた口から出てきたのは、自分でも予想しなかった言葉だった。
「……愛してる」
彼は目を丸くして、呆然とこっちを見つめる。
「冗談だろ?」
「なぜそう思う」
「……冗談にしか使わない単語だ」
確かにそのとおりだ。
自分は今、冗談ではぐらかしたのかもしれない。
だいたいとっくにそういう関係になっていながら、今さらなにを恐れるのか。わだかまりはもうなくなった、ことになっているはずだ。
「で、おまえはなにをしたいんだ?」
場の空気を変えようと少しおどけた口調で訊いてやると、彼は唇をわずかに開いて笑った。
「……あんたと、楽しみたい」
やはり杞憂だったらしい。自分が教えたとおり、「楽しむ」行為だと認識できるようになった。あのときの彼ではない。
「あんたを見てると、我慢できなくなるんだ」
弁解じみた口調でもそもそと呟き、彼は自分のシャツを脱ぎ捨てると、こちらも脱がしにかかる。雰囲気もなにもあったものではない、と苦笑しながら自分も脱いだ。
シャツが床の上に落ちるのも待たず、青年はその細い身体を押しつけてくる。骨の浮いた細い指が、硬い胸をわしづかみ、筋肉のかたちを確かめるように腹や腰を這い、ためらいもせずベルトを外そうとする。
「そう焦るなよ、ダーリン」
こちらの軽口も無視してジーンズを引きずり下ろし、今度は性器をこすりつけてきた。自分よりも先に硬くなるそれを見下ろして、今さらながら年齢差を実感させられる。彼はしだいに息を荒くしながら、自分たち自身を愛撫していた。
さっきのキスと同じだ。貪欲に、性急に、ほとんど本能的に求めている。このままではあのときのように……
ふと、彼が動きを止めた。
「あ……」
「どうした?」
自分の問いには答えず、プレーリードッグのように身体を起こして、部屋の中をきょろきょろと見まわしている。
なにを探しているのか思い当たって、思わず笑ってしまった。
「ああ、オイルならキッチンに……」
「面倒だ」
無表情に吐き捨て、彼はテーブルの上にあった炭酸酒の瓶をつかんで勢いよく振った……かと思うと、それを後ろに押し当てる。
「こら、なにする……」
まさか瓶を突っ込まれるのかと身を固くした瞬間、のけぞるほど冷たい液体が身体の中に注ぎ込まれた。口腔以外の体内で炭酸が弾ける感触は、異常という他なかった。
「零!」
「…………」
瓶の中身がまだ残っているのを見た彼は、なにを思ったかそれを自分で頭から浴びた。泡立つ液体が髪を伝い首を伝い、彼の下にいる自分までも濡らす。
「おまえ、もったいないことを……」
「どうせ安物だろ?」
彼は手にかかった酒を舐めながら、瓶を床に転がし薄く笑う。
こうなると、もう意図などあってないようなものだ。とつぜん酒をかぶるなどという衝動的な行動に、理由など求めてもしかたがない。
少なくとも「準備が必要だ」ということは学習したのだから、文句を言うのはやめよう。
ため息をつく間もなく、細い指が這い込んできて、そこを押し広げようと蠢く。とても気持ちがいいとは言えないが、今浴びた酒の匂いでいくらかは気がまぎれた。
「よくなったら言ってくれ」
「言えるか……っ!」
前髪から酒を滴らせながらも、彼は計器でも見るような真剣な表情で、じっとこちらを見下ろしている。自分がどう指を動かせば、相手がどう反応するか。それを情報として得ようとしているかのようだった。
「ふっ、ふぅ……んっ……」
器用な指は、すぐにやり方を覚えてこちらの弱点を巧みにつついてくる。情けない声を抑えようと口を覆った手は、彼が乱暴に引き剥がしてしまった。
前立腺をダイレクトに探られて、意識しないうちに腰が揺れ、そんな自分に向けられている冷静な視線が、よけいに興奮を刺激して居たたまれない。
もう限界だ、と思いはじめたころ、すでに三本も入り込んでいた指の動きが止まった。
「…………?」
「ジャック、一人で楽しむな」
普通ならからかっていると思うところだが、早口にそう言いきった声は苛立ちを隠していない。そういえば、と彼の腰に視線を落とす。
言い返してやりたい言葉をすべて飲み込んで、細い身体をぐいっと抱き寄せた。
「ぁ、もういい、はやく……さっさとこい……」
「ああ……」
ほとんどうめき声のような返事の直後、待ちかまえていたかのように、猛った熱がそこへねじ込まれた。
「ぅ、零……」
「ああっ、ジャック……っ!」
思わず喘いだ彼の、白い顔に赤みが差す。その悩ましげな顔に見とれかけたが、乱暴に貫かれる痛みはそんな情緒も吹き飛ばした。
「っくぅ……!!」
あいかわらず激しい痛みだけで、どこにも快感などない。これでは最初のときと同じだ。彼はそれをわかっているのか。やはり自分は単なる性欲処理に使われているだけではないのか。
「な……零……」
怪訝そうに見下ろしてくる顔も霞んで見える。だが、互いの感覚がすれちがっていることを伝えなければ……
「……愛してる……」
自分で愕然とした。
恐怖を訴えようとすると、その言葉しか出てこない。
まるでバカのひとつ覚えだ。だが、地上を離れてからはその響きさえ忘れていた。ネイティブの自分でさえそうなのだから、この彼は母国語でもその言葉を口にしたことがあるだろうか。
無視されるか鼻で笑われるかと思ったが、彼はうろたえたように目を泳がせ、それから苦しげに顔をゆがめて頬をすり寄せてきた。
「……たぶん、おれもだ」
「零……ッ」
そういうことか、と頭の冷静な部分が呟く。
自分も彼も、適した言葉を見つけられないのだ。自分よりもっと言葉が不自由な彼は、その感情を行動で伝えようとした。傷つき合うのがわかっていても、伝えずにはいられなかった。それだけ強い想いが、名前もつけられないとは。
「あ……愛してる、ジャック」
迷いはあっても、ためらいはしても、それ以外の言葉が見つからないのだ。
悲痛な叫びを上げ涙を流すのも、想いが伝わらない苛立ちから。
言葉が見つからないからこそ必死にしがみつき、腰を打ちつけてくる。漆黒の髪を振り乱して、切ない顔で喘いで。冗談みたいな言葉を口にして。
「ジャックッ、ジャ……ッ」
全身が激痛でバラバラになりそうだったが、その痛み自体が彼のメッセージだと思うと、身体の芯が疼いた。直接腹の中に入れられたアルコールがまわってきたのかもしれない。
「ぁ……零、ぃいぞ、もっと……」
この胸の中にある正体不明の感情を愛と言いかえて、それですべてうまくいくなら。
それでいい。
なんの問題もない。
蹂躙の限りを尽くした彼は、抱かれているときよりもセクシーな表情で達した。
「……零」
ぐったりと自分の上に身体を投げ出している、彼の顔を覗きこむ。
「楽しんだか?」
答えはなかった。そのかわり、満足げな微笑みと力強い抱擁が返ってきた。

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BLEACH:黒崎一護/斬月

お題「RAINY」より

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戦闘妖精雪風:深井零/ジェイムズ・ブッカー 

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巌窟王:ボーシャン/リュシアン・ドプレー

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2004_巌窟王,[!],[R18]

巌窟王:伯爵/ベルッチオ

※原典「モンテ・クリスト伯」ネタあり注意

 ひざまずく獅子

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巌窟王:ベルッチオ/バティスタン

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2004_巌窟王,[!],[R18]

巌窟王:ベルッチオ/アンドレア R18 !

※アンドレア×ベルッチオ、非合意

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サムライチャンプルー:ムゲン/ジン PG

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巌窟王:伯爵/ベルッチオ

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巌窟王:ベルッチオ/バティスタン PG

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巌窟王:伯爵/ベルッチオ/バティスタン R18

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巌窟王:伯爵/ベルッチオ/バティスタン R18

※3P

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カウボーイビバップ:スパイク/ジェット PG

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