小林くん。
原稿の〆切が迫っている中(笑)、「小林少年とピストル」を観てまいりました。
シャトナー節はしょっちゅう観たら厭きるんだろうけど、たまに観るとやっぱりすごく楽しい。あと脚本にそれほど文句がないのは、演出としっかりかみ合ってるからなんでしょうか。春に「ムッシュ・モウソワール」観られなかったから、やっと行けた!っていう感じです。
以下、テンションだけの感想。
小林少年とはもちろん、明智先生の助手の小林くんです。
つまりそういうお話。
しょーごが小林少年、ということは半ズボンだ! よし半ズボン! ……っていうノリでチケ取ったんですけど、もう半ズボンどころじゃないっていうかそこはデフォルトっていうか、予想以上に「11歳の小林くん」でした。
うん、かわいい。全面的に認める、きみは永遠にかわいい。アドリブまで気を抜かずに小林くんなんだよ。あざとさがぐるっと一周していっそナチュラルなんだよ。どうなってんの、あの声どこから出てるの。そのまま行け26歳。
あと、びしんは器用だね。貧乏がつくぐらい器用だね。スピード丸もかわいかった。ほとんどのキャラがボケなので彼一人ツッコミの負担が重すぎて、それでも乗りこなす器用さ。びしんのほうがしょーごより若いのに、すごいお兄さん感でした。
余談ながら、子犬のとき孤児の小林くんに拾われたっていう設定にギュンギュンしました。二人がほぼゼロ距離なのも当然だよねって。
もひとつのお目当てが、謎の男みつぅ!
だったんだけど、題材的にも立ち位置的にもいつものエキセントリックなとこを期待していったらですね、なんと「もの静かで心優しいくたびれたおじさん」だったので、なんか撃ち抜かれました。ピストルで。ずぎゅーんと(うるさい)。
小林くんとスピード丸をナチュラルにかわいがる純一郎おじさんがものすごくステキすぎてもうこの萌えをどこへ持っていっていいのかわからない(うるさい)。
懐いてるスピード丸をリアルな犬と同じようによしよし撫でてるんだけど、実際はびしんだから、若い男の子だから、絵面的に大変なことに。
ていうか、普通の人間演ってるの何年ぶりかで見た。そしてフツーにいい人演ってるのはたぶん初めて見た。
そうだ、人間でいえばもうすぐ38歳だった。人間でいえばオイシイお年ごろだった。
永遠の人外攻め固定だと思ってたんだけど人間的な抱擁受けもありなんだなって
「ハンサムな明智先生」には脱帽でした。
はぎーのクレイジーな悪役もよかったよ。やっぱりおじさん悪役だよ。
脇の若手もベテランもすごくバランスがよくて、あの一体感とお祭り感がシャトナー作品の醍醐味なんだと思います。
去年の「ロボ・ロボ」もよかったから、来年もやってくれたらたぶん行きますよ。
「ロボ・ロボ」のしょーごも、役立たずなロボの無垢さがハマってたなあ。あ、ロボみつぅはリアルすぎて一度たりとも人間に見えなかったです。エフェクトなしで音声機能を壊せる男。