劇場版感想。
『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land & 劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』感想。
ネタバレなので未見の方は注意。
基本的に絶賛ですが、後半にネガティブ感想もあるので、イヤな人は途中でやめてください。
ウィザード↑、キョウリュウ↓です。
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in Magic Land。
あ、テレビのほうは不満ぶーぶーゆったあげくに今はほとんど見ておりません……そんなヤツのいーかげんな感想ですマジすみません(土下座)。今週分からちゃんと見ようかな。
最初に。
どーせスペシャルゲストメインでレギュラーは添え物なんでしょーとか思ってごめんなさい。
じんないさんは正しくご自分の役割を果たしていらっしゃいました。
作品の話題性を高め、客寄せとして立派に機能し、劇中では特別扱いされることもなく登場人物の一人として物語の駒となり、黒幕らしく前に出すぎず、かっこよく登場して倒される。普通のドラマでは浮いちゃう派手な芝居も、あの世界観だからハマり具合も文句なし。
ここ数年の一号先輩たちのほうがよっぽど出すぎだったもの。ていうか、そういう大物に蹂躙された若者たちの世界しか見てこなかったから、必要以上に警戒しちゃったんですよこっちも(責任転嫁)。ありがとうございます、最年長ライダー記録更新おめでとうございます(笑)。
じんないさんがきっちりとかっこいい悪役をやってくれて、ドラマ部を全部晴人くんたちレギュラーメンバーにまわしてくれたので。
晴人くんが、ガチで惚れるくらいかっこよかった(笑)。
私が見たかった、というか私が勝手に抱いた幻想の中にいた晴人くんって、こういう感じだったんですよ!!(それ正しいの?) 「力まず飄々とした雰囲気の、でもみんなの希望になれる強さを持ったヒーロー」が確固たるキャラクターとして存在していました。
白石くんってこんなナチュラルな演技をする子だったんだーと今さら驚きながら、でもこういう彼を待ってたんだよなあとも思いました。異世界に対して常識的な目線でフラットにつっこんでいくっていうシチュエーションに、彼の空気感がすごくハマるんですね。
本編の展開上、彼の実力を発揮する機会がなかなかないのかもしれないけど、彼の演技を受けてくれる人さえいれば、会話劇をいくらでもおもしろくできる子だと思う。
アドリブか台本か知らないけど、「けっこう役に立つんだよアレ」と「正解はなんだったんだ」あたりがお気に入りです。
この晴人くんで一年間お話を盛り上げてくれたら、殿堂入りライダーだったんだけどなあ……
コヨミもきちんと自分の役割を果たしててよかった。
最初に彼女を中心に魔方陣が形成されるところは、コヨミの存在をしっかり意味づけてたと思うし、まあ理屈以前に絵面が派手で盛り上がっちゃったし(笑)。魔力がないっていう設定が、ここではドラマの軸にもなってて、彼女自身がストーリーの鍵としてちゃんと活きてた。
未知の世界に二人きりだから、晴人がコヨミをいちばんに気遣うのはムリない展開ですよね。まあ個人的な萌えはさておいて(笑)、この晴人とコヨミはちゃんとメインカップルとして成立してたと思います。
んで、マヨね!!
マヨって本編でもこういう立ち位置だったらよかったんじゃないかな! 頭悪そうなのに、実は博学で頭脳担当。ものすごいギャップ萌えだと思うんだけど。テレビじゃただのアウトドア好きなバカ大学生にしか見えないんだもの……ベルト自作はともかく、こっちの「チェスもできるマヨ」「晴人に説明しちゃうマヨ」はめっちゃ萌えました。
彼の強さも、きちんとした前情報と行動原理に裏づけられてるので、ただもう見ていて気持ちよかったです。あくまで晴人くんをサポートするポジションを貫き、ヘンにぶつからないのも好感度大。このマヨだったら晴マヨでもなんでもヤったさ、ああヤったさ!!
輪島のおっちゃん、あの御方でさえなければ最萌えだったかも(笑)。
どういう世界であっても、無条件に晴人とコヨミを受け入れてくれる人なんですよ。二人に限らず、行き場のない子は拾ってきちゃう。基本的にはお茶目なんだけど、深入りはせずにただ晴人を信じてくれる、最高のホームですよね。
あそこまで大物じゃなければ、今年は晴人×輪島で決まりだったのになあ……(笑)
リンコも本来あのくらいがよかったよ。自分の仕事をこなしつつ、晴人くんにはちょっと冷たいツンデレな感じで。瞬平はどこへいっても安定なのでとくに言うことはありません(笑)。
あとはドーナツ屋の店長の変身がキュート☆で萌えました。
テレビの真由ちゃんが変身してぶーぶー文句言った量産型ライダーですが、ここでは軍隊的な意味合いもあるので、とくに違和感はなく。むしろ納得しました。
ただ、使い回しはね……映画はこれだけパラレル感出してるんだから、テレビとはきっちり分けてほしかったよね……明らかに映画の設定ありきなデザインなので、テレビ本編のほうが軽んじられているみたいでちょっと残念です。
ゲストでは、まさかのさいねーくん(笑)。なんだかんだ来るよねあの子……
いや、クールな悪役似合いますよね美人だから。つんって細いアゴ上げて変身するのとかステキでした! これから悪役方面でテレビにも呼ばれるといいな。
マヤの人は、昔からあまり好みの役者さんではないんだけど、今回の役どころはハマってた。ラストシーンも含めて、絶妙な人を連れてきたなって感じ。
じんないさんについては、もうマントをさばくために役者になったとしか思えないので文句などあるはずがなく! 今まで出てなかったというのがちょっと意外でした。特撮向きだよねえ(笑)。
あーいい世界だったなー。
晴人くんがかっこいいし、マヨは頭いいし、さいねーくん美人だし、フェニもいるし(笑)。
本編では今ひとつぴんと来なかった、魔法使いであることの意義がちゃんと描かれてたからでしょうか。「選ばれた存在としての魔法使い」っていうデフォ設定から、「魔法が使えないことが特別」っていう逆転がすばらしかった。全てがひっくり返った状況での、「おれが最後の希望だ」って晴人くんが指輪に手をかけるとこなんか、正直ときめいたもの(笑)。
絶望のスケールも劇場版にふさわしい規模で、ていうか普段はテレビサイズなのかよ!と思わなくもないですが、絶望から希望へのカタルシスをほぼ初めて(笑)味わうことができました。
ちなみに脚本は、テレビでもちょっとやってた香村さん。
……残りも香村さんに書いていただくわけにはいきませんか!?(もう終わってます)
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ガブリンチョ・オブ・ミュージック。
Gロッソではじまるので、なんかもうヒーローショーって感じでね。
スケール感はなかったけど、大きいお友だちが楽しそうなのでまあいいかなっていう感じでね。でもホントにショーの映像をそのまま見せられてるみたいだったね。
悪役女子二人がサイコーにセクシーでした。
あの美脚アクションを拝めただけでも、金払った価値はあると思います。
みんな、あの美脚を撮りたかったんだよねわかるわかる!!
変身してもどうせ彼女たち本人がやるんだから、とばかりに最後まで生身だったのもうれしいサービスです! 映画だけなんてもったいない……何度でも見たいお色気でございました!
欲を言うなら、若い男の子の首をあの脚でぎゅっと絞める、とかのセクシー責めをやっていただきたかった。もちろんそこはイアンの担当ですよ。ソウジくんかノッさんに助けられて「わざとやられたでしょ?」って言われてほしい……!(なに萌え?)
あと、りゅうせいくんはホントに動きがキレすぎ……(笑)
早回しじゃなく速いよねあの子……他のみんなも当然すごいんだけど、彼の場合はワンステージ上にいってる気がします。この先どうなっちゃうんだろう彼。
そして「D」のアクションがやたらかっこよかった。どっしりくるのかと思ったら、「獰猛」なだけあって動く動く! ラスボスなのにスピード感あるって衝撃的でした。
もーアクションに関してはカッコイイ!!以外のコメントはありません。毎年新鮮な映像が入ってくるようになって、歓声上げそうになるくらい単純にわくわくしながら見てます。
ただ、バイクアクションが仮面ライダーよりかっこいいのは、ゴーバスのときからいかがなものかと思ってましたが(笑)。
歌はまあ……お祭りですから(笑)
どーでもいいけど、イアンが歌いながらノッさんの肩をいやらしく抱いていて、先日黒青など上げたばかりだったのでムダにうろたえました(笑)。
えっ、いや、たしかにそういうノリで書いてはいたけど、実際やっていただかなくてもいいですからね、ノッさんも申し訳程度に手を乗せるのやめてください。やるなら男の子らしくがっちり肩組んでください! 隣のウッチーも混ぜてあげてください!!
ダンスは戦隊映画の目玉ですが、今年は本編ですでに踊ってますからね!
映画はさらに盛り上がりますよ!!
もうこのために新曲だし、みんなで踊るし。エキストラさんも完璧だし(笑)。
Jリーグはともかくとして、ウィザードとのコラボは不意打ちで「おぅふっ」ってなった(笑)。晴人くんがあのままで踊ってるのがかわゆくて、もっかい見せて!ってなりました。
ノッさんはやっぱりオッサン呼ばわりされたくないんだな。だからせめて名前を印象づけようとあんなにノブハル○○って技名叫んでたのかな。
何度も見たいシーンはけっこうあるんだけど、DVD買うにはちょっとなあ……
トータルでそこまで盛り上がらなかったんだよなあ……
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ここから、ちょっとテンション下がります。
あくまで好みですし、上げたままでいたい人はバックですぞ。
べつにミュージカルじゃなかった。のはいいとしても。
なんだっけ、ミー子さん?
べつに歌うまいわけじゃなかった……イアンかキャンデリラさま関係からバーターでもっと巧いコ連れてきたらいいのに!と詳しい人が言ってました。
イアンもべつに歌がうまいわけじゃないけど
で、先日書いた、やおいちゃん感想の一部を抜粋してみましょう。
映画だったらまだ許せる展開だったんですが……
ていうか映画も同じ筋だったらいくらなんでも手抜きすぎるので、さすがに作り手の良心に期待したいと思います。キングまで嫌いになりたくないんです。
良心…なかった……orz
やおいちゃんの話をテレビでやった直後に公開なわけですよね。どうしてこのタイミングで「キングが自分に惚れてる女を一人で助ける話」を重ねる必要があったのか、むしろそれでいいと判断したのか、理解に苦しみます。
いっそ、やおいちゃんを映画でやればよかったんじゃないの?
やおいちゃんの子のほうが美人だしスタイルいいし
ガブリンチョの声やってるご本人が登場!っていうスペシャル感も、7人目がまさかの女子!っていうサプライズも、映画にこそふさわしい展開だったと思うんですが。そして映画なら、わたくし広い心で「ありがとうさようならゲスト女子」と言えたと思うんですが(笑)。
まあぶっちゃけ、二度イライラしました。
同じ話を2本見せられて思ったのは、「ホントにこの方向性でいくのか……」という落胆にも近い再確認です。
あくまで、「なんでもできるレッドと、露払い的な仲間たち」なんですよね。
映画でレッドが主役としてゲストヒロインと絡み、恋愛模様も含めて活躍するのは慣例なのでいいです。でもそれをやるなら、テレビのほうでも同じことやる必要はなかったし、逆にそっちこそレッド以外を活躍させるチャンスだったんじゃないかと。
あと、イアンよりもタチが悪いキングの女癖ね……(笑)
テンプレの天然熱血ヒーローとして描きたかったのかもしれないけど、キングという人選は明らかにミスった、というかヒロインという要素を入れることで、キングのキャラづけ自体をミスったんじゃないかという気がしてます。
だれにでも相手より大きい気持ちを向けられる男だから(対ノッさん)、会ったことない人間すら信者にするくらいのカリスマっていうのはわかる(対弥生)。
だから今回も、ミー子はキングがずっと好きだったけど、キングは彼女を「夢に向かう同志」として見てたからプレゼントもハグも抵抗なかった、っていうとこを通せばよかったんですが。
そうやって無償の愛を世界中に振りまいてきた罪作りな天然だぜオーマイ、っていう話ならいいんですが。
ただ、キングってバカでも鈍感でもないんです。
麦わらのルフィじゃない。ルフィにはなれない。
知り合ったばかりの人間の性質もすぐに見抜いて(対アミィ)、わからなかったら自分の不明を詫びてちゃんと聞く(対イアン)。人の話を聞かないわけじゃない、聞いた上でおれの正道を行く男なんです(対ウッチー)。
そんなキングが、恋愛方面だけ気づかないってのはムリがありますよね……そこだけキングのクレバーさと一致しない。恋愛関係に全く興味ありませんってわけでもないし(対ソウジ)。だから、すごく嘘くさく見える。
みんなより前にいてミー子の告白が聞こえなかったわけないのに、それ以前に彼女の好意に気づかないわけないのに、なぜか「聞こえなかったからわからない」と言う。あそこでせめて「おれも大好きだ!」って返せば、なーんだ恋愛感情じゃないのねっていう解釈にもなるのに、そこをわざわざ避けるからいやらしくなるんですよ。
もうキングが「裏表のないまっすぐな男」には見えなくなりました……
ダブルと同じでずーっと一人で書いてるから、「ここだけ別の人が書いたからちょっとちがう性格だけど、テレビでは元に戻るから安心してね!」みたいなエクスキューズもきかないわけで。キャラがブレてるわけじゃなくて、ちゃんとした大人の男にむりやり熱血少年マンガ的要素をねじ込もうとした結果、意図しない二面性ができてしまったって気がする。
腐萌え如何にかかわらず、劇場版ならではの「一夏の恋」的エピソードも毎回それなりに楽しんでるので、ここまでイヤぁ~な気持ちになった戦隊は記憶にないです。
戦隊映画って、アクションが盛り上がったら成功、しょぼかったら失敗、ドラマは二の次で予想外に楽しめたらラッキュー!(笑)っていう感じだったんですが、まさかドラマ部でここまでテンション下がるとは思いませんでした。
ここまでダウナーな感想書かせるなよ~と八つ当たりまでしたくなります。コレだったらいっそ全部ヒーローショーで、生身は全部キャラソンでもよかった……
黙ってりゃいいんですが、もやもやしっぱなしなのもしんどいから……(笑)
一回吐き出すとスッキリしてリアルでもあんまり文句言わなくなるのでそういうストレス解消法だと思うことにしています!(堂々)