【ワンライ】ゴーカイジャー
マーベラスとジョー
918+237字
ふたりへのお題ったー
どこにいても、きっと見つける/「あいして、」/落日に、ならんだふたり
——————————–
この星の大気のせいだろう、空が不必要に真っ赤だ。
揺らぎながら山脈の向こうに沈む恒星を、マーベラスはジョーの肩にもたれながら眺めていた。
「夜になると、向こうから見つけにくくなるな」
ジョーが反対側の空を見ながら呟く。
「心配ねえよ。あいつらなら」
鼻で笑って、マーベラスはジョーの肩から腿へずるりと頭の位置を動かす。座るのではなく地面に横たわるかたちになったが、こちらのほうが楽だ。
「痛むのか」
「あの赤い星に厭きたんだよ」
太陽から顔を背け、しかし他は暗がりで見るものもないので目を閉じる。
負傷した片脚が痛くないといえば嘘になるが、ひざから先はもう感覚もなくなりはじめている。ここに数日放置されるなどということでもなければ、砕けた骨も船の治療システムで元に戻るだろう。
「生体反応や通信座標から探すのだって楽じゃないんだぞ。両脚やられてたらどうするつもりだったんだ」
「やられる前におまえが来た。それで問題あるか?」
「……………」
単独行動になったのも、この星のやたらと凶暴な生物に襲われて軽くない怪我を負ったのも予定外ではあったが、彼が助けに来てからは完全に予定調和といっていい。
脚の痛み以外は、日常茶飯事レベルのアクシデントだった。
目を開ける。雲のない空はそれなりに星が瞬いているが、厚い大気のせいか大きな月のせいか目視できる数は少なく、そのぶんひとつずつが強い光を放っている。
ぎらぎらと輝く星のひとつが、しだいにその赤い光を強めていた。
それは太陽、ではなくて。
「やっと来たか」
「……ああ」
ジョーが深く息を吐き出して答えた、その声音を聞いて、彼がほんとうに安堵したのだと知れた。
赤い星はどんどん大きくなり、見慣れた自分の船が頭上に現れる。
体を起こしたときに激痛が走ったが飲み込んで、ジョーに縋って片脚だけで立ち上がろうとする。
だが、太い腕が有無を言わさずマーベラスの体を持ち上げた。
「また見失ったら困るからな。じっとしてろ」
痛みが引くはずなどないのだが、少し軽減された気はする。
「どこにいても、見つけてくれんだろ?」
「だからっておまえ……」
苦笑したジョーは何かを言いかけたが、迎えに来た仲間のほうへ目を向ける。
マーベラスも安心して、意識を手放した。
——————————–
緑「あいして、の、あー!」
銀「アカニンジャーさん、今度忍術教えてほしいッスー!」
緑「あいして、の、いー!」
銀「色数やばくないですかキュウレンジャーさーん!」
緑「あいして、の、しー!」
銀「シンケンジャーさんたちって正直アパレル展開しづらかったと思うんですけどー!」
緑「あいして、の、てー!」
銀「て……テニミュとニチアサの流入流出関係っていつ逆転したんですかー!」
緑「あいして、の、てんー!」
銀「てん!? ……天使モチーフって宗教問題起きなかったんですかねゴセイジャーさーん!」
大事なワードが入らなかったので、あいうえお作文込み30分で書きました。