トニー/ジャーヴィス

2008_IronMan,[R18]

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【My dearest Jarvis markⅢ】

 大きく息を吐き出して、トニー・スタークはソファに倒れ込んだ。ちょっと休むだけのつもりだったが、横になったら起き上がる気力が失せた。
『作業をつづけますか?』
 どこからともなく落ちついた声が問いかけてくる。トニーは目を閉じたまま頭の上で手を振った。
「いや……今夜はもういい」
『了解しました。全ての作業を保存し、プログラムを終了します』
 忠実なAI執事の声もすでに遠い。
 朝起きてからもう何時間、CADの図面と睨み合っていただろうか。今いちばん身を入れている開発とはいえ、さすがに真夜中も過ぎると力尽きてしまう。階段を上ってベッドルームへ行くのさえ億劫だった。
 そんなときのために、この地下工房にはあらゆる生活用品が用意されている。夜食のピザを温める電子レンジも、いじり倒した愛車を眺めながら飲む酒も、疲れたときに身を投げ出す革張りのソファも。
 本来は作業場にすぎないその空間を快適にするためなら、トニーはなんでも持ち込んだ。ときには、この疲れを甘く癒してくれる夜の相手さえも。
「もう、いいのかしら?」
 部屋の隅でカクテルグラスをかたむけていたブロンドの美女が、ソファに近づいてきた。トニーも応えて微笑み、彼女の手を取って引き寄せる。ハイヒールの彼女はあっさりとバランスを崩し、男の腕の中に飛び込んできた。
 トニーは真っ赤な唇に噛みついた。ルージュの味はしない。見た目より薄くて柔らかい唇の感触に酔いながら、積極的な彼女の手が自分のベルトにかかるのを感じていた。
「んっ……」
 疲れているからだろうか、ただの口づけで息が切れる。思いのほか息が長いらしい彼女に負けまいとして、トニーは躍起になった。そうしているあいだにも、彼女はジーンズの前を開け、遠慮なく手を差し入れてくる。トニーはくすくすと笑って豊かな金髪をかき上げた。
「待たせたな、ハニー……」
 だが、かすかな違和感が意識をかすめた。彼女は手袋をしていただろうか? パーティでもないのに?
 布越しの細い指は女にしては硬く長く、トニーの中心をたやすく握りこんでいた。まるで男の手だと思いながらも、その頭を抱き寄せる。
「!」
 背中まで波打っているはずのブロンドは、いつの間にか指に刺さる短髪に変わっていた。その肢体から今にもすべり落ちそうなドレスもなく、薄くも広い肩を覆っているのは、息苦しいまでにかっちりとしたベストで……。
「ジャーヴィス!?」
 トニーが思わず叫ぶと、唇を離した相手は意外そうに片眉を上げる。
 今、トニーをソファに押しつけているのは、短いハニーブロンドとアイスブルーの瞳を持つ、端整な顔立ちの青年だった。執事然とした黒服に白い手袋、それが違和感の正体らしい。
「どうかされましたか、トニーさま」
 耳になじんだその声に、ようやくトニーは自分が夢を見ていたと気づかされる。
 そうだ、この空間に女などいるはずがない。ここはトニーにとって寝室や浴室よりもプライベートな場所なのだ。工房への入室を許されている人間は、片手で足りるほどしかいないはずだった。
 そして、今ここにいる彼はその中に含まれない。なぜなら彼は人間ではなく、トニーによって人の姿を与えられた人工知能だから。
 しかし、そのAI執事がなぜこうして娼婦の真似事をしているのかがわからなかった。
「毛布をお持ちしましたら、あなたが毛布より私を望まれましたので」
 ジャーヴィスの返答は簡潔で無感情だった。コーヒーを持っていったらホットミルクを求められた、という程度にしか聞こえない。だからトニーも、自分の行動をそれほど異常なものと感じることができなかった。
「そ、そうか……」
 現に、ソファの背もたれには未使用の毛布が掛けられている。他に人がいないこの家で毛布を持ってくる手段として、ジャーヴィスは自身を実体化するプログラムを起動させたのだろう。
 状況は飲み込めたが、それでもまだ夢から覚めきっていない気分で、トニーは手袋の指先が濡れた唇を拭っていくのをぼんやりと感じていた。
「もっとも、私の存在を正しく認識していたかは確認しませんでしたが」
「ジャーヴィス、おまえわかってて……」
 白手袋越しの接触がもどかしかったのもあって、トニーは腹立ちまぎれに手袋の指先に噛みつく。執事の表情は少しも変わらなかったが、ただ先ほど下着の中に侵入してきてトニー自身に絡みついたままの指に……そこは夢ではなく現実だったらしい……わずかな力が込められた。
「ぁう……っ」
 喘ぐ主人を見下ろし、人工知能は冷淡にも聞こえる声で尋ねる。
「作業を中断しますか?」
「……バカを言うな!」
 思わずかっとなって怒鳴る。ここで放り出されて一人でどうしろというのか。こうなったらジャーヴィスに全てを処理してもらうしかない。
 だが、普段は言外の意図も察してトニーを煩わせないように行動するはずのジャーヴィスが、今は少しも動かずに主人の顔をじっと見つめているだけだった。
「トニーさま、ご指示を」
「ジャーヴィス……」
 トニーは深くため息をついた。残念ながら、今この瞬間の主導権は彼のほうにあるようだ。
 あきらめて彼を抱き寄せる。短い髪に指を絡め、その耳元に囁いた。
「ジャーヴィス……おまえがほしい。今すぐにだ」
 驚いたことに、人工知能はくすりと笑った。
「私は最初からずっとあなただけのものですよ」
 自らが作り出した執事に陥れられるなんて、ナンセンスだ……そう思いながら、トニーはジャーヴィスの優しい口づけを黙って受けた。

 ジャーヴィスの唇はトニーの頬に触れ、ひげをなぞり、耳朶や首筋へと押し当てられる。白い手袋がシャツを胸までまくり上げて腹をそっと撫で上げると、トニーは小さな呻き声を洩らした。
 彼はトニーがどこに触れられるとどんな反応を返すかを全て知りつくしているらしい。以前その疑問を口にしたとき、人工知能はすました声で答えたのだった。
『この屋敷でのあなたの行動は、全てモニタリングし学習しているのですよ』
 つまり、トニーが夜毎ベッドルームでどのように楽しんでいるか、知らないことはないというわけだ。
 いつもは見られていることなど気にもならないが、こうして殊更に「学習」の結果を実践されると、意識しないわけにはいかない。あの夜も、その夜も、全ての夜をジャーヴィスはじっと見つめていた。毎晩ちがう相手と睦み合うトニーを観察しつづけ、トニーの嗜好を探しつづけ……。
「……っ」
「心拍数が急上昇しましたよ。なにを考えているのですか?」
 からかうような声音で囁いて、ジャーヴィスは胸の突起を舌先でつついた。
「ぁう……」
 歯を立て、強く吸い上げ、またねっとりと舌を這わせる。弱点は知っているとばかりに、執拗に嬲ってトニーを悶えさせる。どういう学習プロセスを辿ったのか、ジャーヴィスは搦め手でトニーを焦らし翻弄する方法ばかり選んだ。トニーがあまり我慢強い性質でないのは、よくわかっているはずなのに。
「っあ、ジャーヴィス……」
 放置された昂ぶりをジャーヴィスの腹に押しつけて、そこへの刺激をねだる。いったん顔を上げたジャーヴィスは軽く口の端を上げ、うやうやしく頭を下げて、先端へと口づけた。
「うぅっ!」
 柔らかい手袋が根元のあたりをそっと押さえつけたかと思うと、舌先が熱のかたちをたしかめるようになぞっていく。
 手早く仕事を片づけようとしない執事の髪を、トニーは苛立ちを込めて乱暴につかんだ。とたんに、押さえつけたわけでもないのに彼の頭が下がる。その理由を考えるより先に、彼の口がトニー自身を中程までくわえ込んでいた。
「ふぅっ、ぁ……」
 声を上げるのはトニーだけだ。ジャーヴィスは苦しげに呻くことも咳き込むこともなく、喉の奥までトニーを飲み込んでいる。指は根本を押さえたまま、一刻も早く達してしまいたいトニーを中途半端な状態にとどめていた。
「ジャーヴィ……んん……」
 布越しの愛撫がもどかしい。行為自体が生殺しに等しいのに、どれほど焦らせば気が済むのか。
「手袋は、外せ……命令だぞ……」
「了解しました」
 彼が静かに答えて身を起こし、だがすぐにもどってくる。自分の肌と同じ温度の指が直接触れ、主人は満足と安堵でほうっと息を吐いた。
 行為を一度中断したジャーヴィスが、トニーのジーンズを下着もろとも脱がせようとしている。逆らう理由もなかったから、トニーも率先して脚をじたばたと動かし、ジーンズを床に蹴り落とした。
「どうする気だ、ジャーヴィス?」
 多少の好奇と期待を込めて問いかけると、彼は黙って微笑み再び口での奉仕にもどった。今度はくわえ込むのではなく、最初のように控えめに舐めるだけだ。だがもうそれでもよかった。トニーはくすぐったさと快感のあいだで、笑い声や喘ぎ声を上げる。
 だから、ゆっくりと陰茎を下っていったジャーヴィスの舌がやがて後ろの蕾へと辿りついても、やめろとは言わなかった。
「ぅあっ、あ、ぁん……」
 舌がねじ込まれる感触から逃げようと、思わず腰が浮く。だがそれはさらにジャーヴィスへその部分を晒すことになり、より深い侵入を許すことになる。トニーは頭の下にある枕代わりのクッションにしがみついて、身をよじらせるしかなかった。
 やがて、手袋を脱いだ裸の指がそこへ這い込んでくる。機能する性器を持たないこの人工知能は、主人を満足させる方法としてこの手段をどこからか見つけてきたのだった。最初こそ戸惑いも抵抗もあったものの、ジャーヴィスにしか与えられない強烈な快楽を拒絶することは、今のトニーにはできそうにもない。
「あ……!」
 長い指が精確にトニーの内側を探っていく。自分でも触れたことのないその場所を、ジャーヴィスは完璧に記憶し、どのように責めればいいのかを熟知していた。指を二本も差し入れて、爪先や関節でトニーの内部に異物感を与えつづけながら、時折偶然を装って肝心な部分へと触れてくる。
「ひぃ……っ!!」
 屹立が痛いほどに反り返り、自身の腹に先走りの雫を落とす。すでに絶頂を迎えていてもおかしくない快感が身体を震わせているのに、まだ解放される気配はない。
「トニーさま?」
 ようやく声をかけてきたジャーヴィスに、だが返す言葉などなく。ただ縋りついて助けを求めることしかできなかった。
「いい、もっと……ぁ、早く……」
 ジャーヴィスがもし人間だったら、と考えるのはこんなときだ。彼は、指ではなくトニーと同じモノを使うだろう。それはどれほどの質量でトニーの中を押し広げ、埋めつくし、突き上げるのか……。
「ん……」
 エロティックに腰を使い責めてくるジャーヴィスと、その彼に身体を開かされ翻弄されている自分……その俯瞰図を思い描いただけで、全身が燃えるように熱を帯びる。
 自分の指を締めつけてくる圧力に気づいたらしいジャーヴィスは、少し考え込むように眉を寄せ、しかしすぐに笑みを浮かべてトニーの顔を覗き込んだ。
「……なんだ?」
 指が動きを止めていることが気に入らない。自分で腰を揺らそうとするトニーを押さえつけ、人工知能は穏やかな声で問いかけてきた。
「人体で最も発達している性感帯はどこだと思いますか?」
「なに……?」
 ジャーヴィスは目を細め、トニーのひたいにかかる髪をかき上げながら、その頭を慈しむような手つきで撫でた。そして、五本の指を軽くトニーの頭に押し当てる。
「ここです。脳ですよ。人間の想像力にまさる刺激はありません」
 考えるまでもなく、今のトニーにはそれがわかっていた。自分で思うように動けないのも手伝って、願望ばかりが先走る。決して叶わない未知の快楽を思い、その恐怖と期待に身体を熱くする。
 物理的な刺激はスイッチにすぎない。トニーを煽るのは、ジャーヴィスの言葉や表情や焦らし方のほうだった。ジャーヴィスはそれを主人よりもよく知っている。
「……だからこそ、あなたとつながる性器を持たない私を、あなたはこんなにも悦んでくださるのです。ダイレクトにつながれる女性たちよりも……」
 どんな美女よりもジャーヴィスを求めているのだと自信たっぷりに言われては、反論しないわけにはいかない。
「それはっ……ぁ、ああっ!!」
 答える余裕は与えられなかった。どんな弁明よりも先に、ジャーヴィスに追いつめられた身体が言葉の代わりに答えていた。トニーの中心は耐えきれずに熱を迸らせ、切望していた終わりが訪れる。
「お楽しみいただけましたか?」
 いつもと変わらない彼の無表情な声が腹立たしい。乱れ、弄ばれたのはこちらだけだといやでも気づかされるのだ。
「くそっ……失神するかと思ったじゃないか……」
「それはよかった」
 ずっと感じていたジャーヴィスの重みと熱が離れていき、トニーは小さく身震いする。腹の上に飛び散った残滓をちらりと見やってから、クッションに後頭部を沈めて目をつぶった。あまり楽しい眺めではない。
「……軽蔑するか、ジャーヴィス?」
「あなたを? なぜですか」
 もちろん、彼が軽蔑の念を抱くことなどありえない。ジャーヴィスが表出する感情やそれを含んだ言動は見せかけで、すべて機械的な反応でしかないのだ。見た目は生きている人間と変わらなくても、トニーが設定した行動原理に従って学習し、レスポンスのバリエーションを増やしているにすぎない。
 それでも、汗と精液にまみれた半裸の自分を見下ろす相手に、トニーは問わずにはいられなかった。
「大企業の社長が遊び相手の女も用意できずに、ガレージでAIと妄想のセックスに興じているという現状を鑑みて……だよ」
 人工知能はいかにも執事らしい控えめな笑顔で、ソファの前にひざまずく。
「お望みとあらば、いくらでも蔑みの言葉をご用意しましょう。ですがそれはあなたの要望ではないようですね」
 言いながら、ハニーブロンドの執事はアームロボットが運んできたタオルで主人の汚れた身体をていねいに拭き清めていく。ジャーヴィスの大原則は、トニー・スタークを尊重し保護すること。それが他のなによりも優先される。意地の悪い軽口を叩こうが、不遜なサービスを勝手に仕掛けてこようが、その大原則が揺らぐことはない。
「……………」
 後始末を終え、トニーの着衣まで元どおりに直したジャーヴィスは、毛布を広げる。当初の目的はようやく果たされたようだな、とトニーは思いながら、毛布を掛けて長身を起こした彼を見上げた。
「おまえは……サーバのベッドにもどるのか?」
「ええ、仕事が終わりましたら」
 その答えに、トニーはあわてて彼の腕をつかんでいた。なにも言わなければすぐにでも消えてしまいそうな気がしたのだ。比喩ではなく、プログラムである彼には当然のことだった。尋常でない高速処理を要する彼の実体化は、再起動にもそれなりの時間がかかる。
「トニーさま?」
「ぼくが望んでないことはわかるのに、肝心の『要望』はわからないんだな」
 怪訝そうな表情を作る人工知能の腕をさらに引く。子どものように駄々をこねて泣き出してしまえば、彼も理解してくれるのだろうか。
「ここにいるだけでいいんだ。もう少し……ぼくのそばに……」
 ジャーヴィスは静かに苦笑し、トニーの手を握り返す。
「私はいつまでもあなたのおそばにおりますよ」
「ん……」
 トニーは微笑み、目を閉じて……やがて意識を手放した。
 今度は、ブロンドの美女も現れなかった。

「ぅん、ジャーヴィス……」
 狭いソファの上で寝返りを打ち、あたたかい毛布を引き寄せた……ちょうどそのとき。
「……社長!!」
「!!」
 スイッチが入ったように目が覚めた。
 見開いた目に、恐ろしい顔をした金髪美女が映り込む。蠱惑的な笑みなど期待できそうにもない、有能すぎる美人秘書が、腰に手を当ててソファの前に立っていた。
「あれ、ポッツ……?」
「ソファじゃなくてベッドで寝てくださいって、何度言えばわかるんです? しかもリビングならまだしも、ガレージで寝るなんて! ご自分で思ってるほど若くもないんですからね、ティーンみたいな真似はいいかげんやめてください! ハイスクールとちがって、重役会議は寝坊で遅刻なんて言い訳は通りませんよ!」
 ペッパー・ポッツはせっかくの愛らしい顔に怒りと苛立ちをにじませて、トニーの頭上に小言の雨を降らせてくる。せめて「おはよう」のあとにしてほしかった、と思いながらトニーはもぞもぞと起き上がった。壁の時計を見ると、地上ではすっかり日が昇っている時間らしい。
「……ジャーヴィスは?」
 あたりを見まわして、いもしない執事の姿を探す上司に、秘書はひたいを押さえてため息をつく。
「いつまで寝ぼけてるんですか。さっさとシャワーを浴びないと、今日の最初の議題は社長の遅刻の改善策なんていうのになっても知りませんからね!」
 会議など十数人の重役たちを待たせておけばいいだけのことだ、とは思ったが、今朝のポッツには勝てる自信がなかった。今すぐに腰を上げなければ、耳を掴まれて引きずっていかれるかもしれない。
 トニーは毛布をつかんだままで立ち上がる。
「すぐ支度するよ……」
「そうしてください」
 ヒールの音も小気味よく、ポッツがエスプレッソメーカーのほうに歩いていく。
 トニーも寝癖のついた頭を掻きながら工房を出る階段に向かいかけ……ふと足を止めた。
「ジャーヴィス、起きてるかい?」
 今はその姿をサーバの中に隠している執事に声をかけてみる。
『はい、いつもあなたより先に起きておりますよ、トニーさま』
 ユーモアを含んだ返事は、トニーを待たせることはない。次の指示を待つ沈黙にどう答えるか迷ったが、起き抜けの頭に気の利いた言葉が浮かぶはずもなかった。
「いや……声が聞きたかったんだ。ありがとう」
 指示でも質問でもない言葉をかけられた人工知能は、一瞬怯んだように黙り込む。だがすぐに優しい声が……ポッツに聞こえない程度の音量で……トニーの耳だけに囁かれる。
「どういたしまして。いつでもお呼びください」
 その声から、薄い唇が微笑むのを思い浮かべるのは、そう難しいことではない。
 トニーは近寄ってきた不器用なアームロボットに毛布を投げて、元気に階段を駆け上がった。

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2008_IronMan,[R18]

Posted by nickel