やっかいなオッサンたち

先日「そうちゃん出るお芝居があるんだけど」って誘われて、ほいほい行ってきました。
ニッカリはそうちゃん目当て、お友だちはメインの篠井さん目当てだったんですが。
芹沢のたかシ兄さんがすげかったっす。
相棒だと周りが濃いからわかんなかったけど、あの人ものすごいハイスペックだった……
終わってからの感想語りも、山中兄の話しかしてなかったような気がします。
イタミンのアポロガイストとガチで戦える、アレは。ただの人間の三浦さんが危ない!!
神戸くん変身よ!! 右京さんメダル投げて!!
……くだらない相棒ライダー妄想はともかく。
一回かぎりって感じなのでネタバレ感想いきますね。


『英介とやっかいな仲間たち』vol.1
草野とおる 山中崇史 山中聡 & 篠井英介

曰く「小芝居四種盛り」。それぞれに責任者がいて、ご意見苦情等々は全てそちらへどうぞ!という設定でした(笑)。
篠井さんメインだけど、どちらかといえばプロデュースという感じ。他の3人が好き放題やるのをサポートしてあげるポジションだったみたい。
場所は吉祥寺のライブハウス。全部4人でやるので、衣装替えやセッティングに5~15分くらいの休憩がちまちまと入ります。飲み食いしながらゆるりと見てください、っていうラフな感じで。
「ブリティッシュ皇太子殿下」責任者:山中崇史
デビュー20年目のロックバンドがケンカ別れするっていう話なんですが、ナニ風って言ったらいいの……? もうなんかいきなりカオスでぐっと掴まれました。
つーかボーカルの崇史兄さん、ガチで歌巧いです。ロックでも歌謡曲でも隙なしです。あと意外にメイクが映える顔でした。最初やだあのイケメンだれ!?って思いましたよ(笑)。
「友達」責任者:篠井英介
唯一のシリアスというか、ほっこり系のお話。むしろなんで唯一なんだ(笑)。
篠井さんの担当なのに篠井さんが出てこないのがびっくり。
でも山中兄弟の言葉を交わさない演技は、実は本領発揮なんじゃないかと思いました。全員、ハイテンションよりも抑えた演技のほうが得意な人たちなんでしょうね。
「ガラスのお面」責任者:山中聡
読んで字のごとく、あのマンガのパロ。尺もいちばん長い超大作でした(笑)。
オッサン全開のそうちゃんが13歳の少女まあや、とおるさんがライバルの姫川あゆ、そして崇史兄さんが月影先生というアレな感じなんですけれども、兄さんが……いやもう完成度高すぎで。野際陽子に張れるわアレは。
あ、その他のキャラを全て一人で演じた篠井さんもかなりすごかったです(笑)。一度に複数もありなのー!?
最初から最後まですっごい笑わせてもらいましたが、あゆが本気でかわいくてときどきイラッとしました。あと山中兄弟がすっごい大きくてきれいな男の手なので、もう女装とかそういうレベルじゃなくてですね……
関係ないですが月影先生のシャドーボクシングが妙にキレがよくて、兄さんはどんだけスペック高いのかとだんだんイライラしてきました(笑)。
「天狗裁き」責任者:草野とおる
時代劇です。江戸長屋です。山中兄弟の江戸っ子しゃべりが小気味よいです。
おかみさん役のとおるさんがマジかわゆいvv あのね、ホントにただの地味なオッサンなのよ(全員な)。でも役に入るとなんかすげえかわいいの。どんなマジック!?
長屋の江戸っ子たちのやりとりもかなりの完成度なのに、篠井さんのお奉行が出てきたとたん、ライブハウスを一瞬にして本格時代劇の舞台に変えてしまうのはさすがというしかなくて、最後まで正統派古典落語なお話かと思いきや。
また崇史兄さんですよ。高尾の天狗なのに、全身タイツにヒゲとグラサンで、あれ天狗じゃなかったの……と思ったら天狗の面が股間に……そこかあ!!ていう出オチ感だけでも完敗なのに、なぜか片言のエセガイジンしゃべりで「ユーしゃべっちゃいなヨ」ですよ。ズルすぎる。
いい歳の(しかもベテランの域に入った)オッサン4人が集まってマジメにバカやっちゃうっていいですよね。
女形の篠井さんだけが女装なしだったのはちょっと意外だったかも。
休憩中や終了後にあちこちから「こんな近くで見られるなんて」っていうコメントが聞こえてきたので、篠井さんってホントに舞台の上の大スターなんだよねと改めて再認識しました。
素の状態だと、上品でかわいいおばさんって感じだったんですけどね(笑)。
いちおうvol.1とついてるので、もし2があったらまた行きたいなと思ったのでした。

演劇・舞台

Posted by nickel