往壓/放三郎

2006_天保異聞妖奇士,[!],[R18]

2_070500ay12_r18
2_070500ay12_r18

羨望

たぶん、羨ましいのだ、この男が。
遥か昔に失った、あるいは自ら捨ててきたものを、すべて持っているから。
「く……ぁあっ!」
未来ある若さを。
食うに困らぬ身分を。
曇りのない夢と理想を。
未だ拓かれていない肢体を。
「ふ……んんっ、竜導……」
だから、いじめてやりたくなる。嬲ってやりたくなる。
「どうした、小笠原さん……もっと腰振らねえと、苦しいまんまだぞ」
「黙れ……貴様こそ、そのままでは……は、あっ」
彼が身をよじった拍子に、肩から着物がするりと落ち、引き締まった白い肌が露わになる。それを目にしただけで、彼の中に突き立てられた熱がぐんと硬くなった。
「ひぃ……っ!」
びくりとのけぞって逃げかけた腰を強引に引き寄せる。
つながりが深くなったことに怯えた彼は、なんとか腰を浮かせようとするが、それは自ら腰を振るのと同じことだった。
「ああ、いい格好だなあ、お頭……」
「やめろ……お頭と呼ぶな……んっ!」
もう何度か精を吐き出して白く汚れている先端を、指先で弾く。
「ッ!! 竜導、やめ……っ」
羨ましい。妬ましい。
身も世もなく悶えて、すべてを忘れられるほどに感じやすい、若い魂と肉体が。
妬ましくて、たまらないのだ。

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!